教員紹介

- SHUICHI HIRAI 平井 宗一
- 日本大学医学部
機能形態学系生体構造医学分野 教授
知る喜びと学ぶ楽しさを大切にした研究と教育で
医学の可能性を広げる
私は生体構造医学分野の教員として, 研究と教育に従事しています。
研究では, 代謝解析を主軸に二つのテーマに取り組んでいます。一つは移植用臓器の保存方法の開発, もう一つはがん早期診断マーカーの開発です。移植医療では臓器保存時間を延長することは臓器移植を待つ多くの命を救うことに, がん医療では早期発見を可能にする検査の確立することは治療成績を飛躍的に向上させることに繋がります。基礎医学研究はすぐに成果が見えにくいものですが, その積み重ねが医学の進歩を支え, 未来の医療を変える可能性を秘めています。私の研究成果も臨床応用されることで世界中の患者さんを救うことが出来ると信じ, 未知の事象を解明することにチャレンジしております。
教育では解剖学を担当しています。解剖学はミクロからマクロまでの形態学を通して人体を深く理解する学問です。人体の正常構造や機能を学ぶことは臨床医学の土台となります。医学部での解剖学実習は医師になるための重要な第一歩です。学生たちは人体と向き合うことで, その複雑さと精巧さを知ると同時に医の倫理を学びます。
知ることは人間の根源的欲望の一つです。医学を志す皆さんと共に「知る喜び, 学ぶ楽しさ」を大切にし, 医学と真摯に向き合っていきたいと考えています。
