教員紹介

相澤 志保子
SHIHOKO AIZAWA 相澤 志保子
日本大学医学部
病態病理学系 微生物学分野 教授

見えない敵とたたかう医学─ ─ 感染症研究と未来の医療人へ

 風邪(感冒), 虫歯(う蝕), インフルエンザといった感染症は, 私たちの生活の中で非常に身近な病気です。感染症は,肉眼では見えない微小な生物――すなわち微生物が私たちの体に感染することによって引き起こされます。一方で, 私たちの体には, これらの病原微生物(病原体) の侵入に対抗する免疫システムが備わっています。しかし、新型コロナウイルス(SARSCoV-2) のように, これまでに存在しなかった新たな病原体が出現すると, 瞬く間に全世界へ広がり, パンデミックを引き起こすことがあります。感染症は, 私たちの健康や日常生活に影響を与えるだけでなく, 社会の基盤そのものを大きく揺るがす可能性を秘めているのです。
 私は, 数多く存在する病原微生物の中でも、特に結核菌や非結核性抗酸菌に対する免疫応答のメカニズム解明やワクチン開発に取り組んできました。また, もともとは産婦人科医として臨床に携わっていたこともあり, 妊娠中のお母さんから胎児への感染メカニズムや、胎盤が感染を防ぐ仕組みについての研究も続けています。
 本学では, 「良き臨床医」「良き研究者」「良き医学教育者」の育成を目指し, 皆さんの知的好奇心や科学的探究心に応える多彩な教育カリキュラムを用意しています。ぜひ私たちと一緒に, 医学の最前線を学び, 未来を切り拓いていきましょう。

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