初期・後期研修医の皆様へ

日本大学医学部長

高山 忠利

日本大学医学部は,「良き臨床医の育成」「優れた医学研究者の輩出」および「それらの養成を目指す医学教育者」の育成を最大の目標に掲げています。

本学部の卒業生は1万人に達し,地域医療や高度医療に大きな力を発揮しつつ,学界,官界,政界でも重要な役割を担っています。附属板橋病院は,地域医療に貢献するとともに多くの分野で最先端の高度医療を提供しており,総合病院としての役割とともに臨床医を一から育てていく土壌が備わっています。優秀な医師を養成すべく全スタッフは努力を惜しみません。また,医師が行う臨床研究には重要な価値があるという考えから,横断型医学専門教育プログラムを大学院医学研究科に開講しています。これにより,専門医の取得を目指す後期研修を進めながら同時に学位も取得できるように支援いたします。

良き先輩や後輩を持つことが医師としての人格を形成し人生に豊かさを与えてくれます。ぜひとも本学で医師としての真の実力と良き仲間を獲得してください。

卒後教育担当

後藤田 卓志

 このメッセージを読んでいる皆様に、心より感謝申し上げます。今、日本の医学教育は大きな変革期を迎えています。医学部生にとっては4年生修了時の共用試験(CBT/OSCE)の必須化、医学部にとっては国際認証・医学教育分野別評価の受審など新たなカリキュラムでの教育が始まっています。その背景には、医学教育モデル・コア・カリキュラムに基づいた教育カリキュラムの改革があります。その結果、臨床実習は指導医の診療を見学するだけの「見学型」から、医療チームの一員として診療に参加する「診療参加型臨床実習(=クリニカル・クラークシップ)」となり初期研修・新専門医制度へとシームレスなものとなります。その上にサブスペシャリティーがあります。医研修と並行して,大学院での研究,学位取得が可能なプログラムになっていることも,大学人として重要なポイントであると思っております。

 後期研修に該当する新専門医制度は、基本領域と称される内科、外科、小児科、産婦人科、泌尿器科、脳神経外科、整形外科、形成外科、耳鼻咽喉科、放射線科、皮膚科、精神科、救急科、麻酔科、眼科、病理科、臨床検査科、リハビリテーション科、総合診療科の19領域からなっています。本学においては、「学生は医学部」=医学部執行部卒後教育担当、「初期研修は病院」=臨床研修センター、今この記事を読んでいる後期研修の皆さんについては「医学部」なので医学部執行部卒後教育担当なのですが新専門医制度は臨床研修センターの業務と非常に解りにくい状況です。現状は教育カリキュラムの改革に迅速に対応し、満足した卒前・卒後教育を提供できる組織となってはいません。その結果、皆さんの疑問や不安、あるいはニーズ十分に対応しきれていないと反省しています。また、多くの卒業生・研修医が他施設・他学に活躍の場を求めていることも重々認識しています。

 卒前教育を基礎として初期臨床研修から新専門医制度へと一貫して提供できる体制・組織を急ぎ構築したいと思っています。他学では既に運用されているシステムですので日本大学医学部で出来ないわけはないと信じています。医学部執行部卒後教育担当としてのお願いです。皆さんの組織を諦めずにもう少しだけ猶予いただき、日本大学医学部での研修を選択いただければ幸いです。

研究担当

内山 真

日本大学医学部大学院では,研究施設としては先端医学総合研究センター,総合医学研究所医学研究支援部門があり,研究を極めようとする学徒に開かれています。毎年特別講義を行い,内外の卓越した研究者をお呼びして講演会を開き,各分野の研究会や講演会などに関する情報もより広く広報できるよう体制を整えています。こうした中で,狭い専門性にとらわれず,是非参加しアカデミアの一員として知の楽しみを感じ取ることができると思います。

専門医資格と大学院との両立を図りたいとの要望が高まって来たため,平成20年度から内科系・外科系・病理学系に,専門医を取得する教育を受けながら研究を行い,学位を取得する大学院プログラムとして,横断型医学専門教育プログラムを開講しています。これは,一時期の負担は大きいですが,授業料も従来の半額となっており,臨床と研究を両立させながら進んでいきたい若い諸君には是非チャレンジしてもらいたいと思います。待っています。

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