主任教授あいさつ

大島主任教授

大島 猛史

日本大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
主任教授

当教室は1927年に開講されたわが国でも有数の歴史と伝統ある教室です。これまで耳鼻咽喉・頭頸部外科の全般にわたり診療、研究の実績を上げ、数多くの医師が学び、医育機関、基幹病院、地域医療など多方面にわたり多彩な人材を輩出してまいりました。

耳鼻咽喉科は感覚器を扱う診療科です。聴覚、平衡覚、味覚、嗅覚といった感覚に加え、さらに嚥下、そしてコミュニケーションの手段である音声・言語の領域など幅広く医療を展開しています。それら障害のメカニズムを解明し、いかに改善、治療していくかが耳鼻咽喉科の本領です。さらにわれわれの診療科にはもう一つの面もあります。それは頭頸部外科です。頭頸部とは耳、鼻副鼻腔、口腔・咽頭、喉頭、頸部など広い領域を含みます。この領域の腫瘍、特に悪性腫瘍の集学的治療を担当します。頭頸部は生体の機能の集中する部位であり、また、美容上の配慮も必要です。患者さんの治療後のQOLを維持するため低侵襲な治療をこころがけ機能温存に努めます。その一方では、従来では治療不可能であった進行癌に対しては形成外科、脳神経外科など多くの診療科と連携し拡大切除にも挑みます。

当教室には耳科、鼻科、咽喉頭、頭頸部腫瘍などそれぞれに経験豊富な専門家がいます。そして、専門医を目指す若手医師も数多く在籍しています。このような活気あふれる環境は耳鼻咽喉・頭頸部外科医をこれから目指す方には理想的といえます。ここでは、まず、基本的な診療技術、知識を学び耳鼻科の標準的医療ができるように教育します。さらに専門的分野への理解を深め、最終的には各自が、「○○○に関しては自分の右に出る者はいない」といえる専門家になることを目標とします。新治療の開発に携わり、国内外で自らの研究成果を発表する機会も多いと思います。このような経験は若い医師にとってその後いかなる道に進むとも人生の大きな糧になります。

2年間の初期研修を終え、これから感覚器診療、頭頸部外科をやってみたいと考える若き医師の皆さんはぜひわれわれとともに耳鼻咽喉・頭頸部外科医療を担っていきましょう。