微生物学分野

教室の研究対象は病原微生物学であり、その意味で我々の研究は感染症学である。さらに病原体に対する生体反応としての免疫学を包括する。教室スタッフの多くは医師・歯科医師資格と臨床経験を有し、臨床各科から大学院生を受け入れてベッドサイドからの疑問を解決するための基礎研究を行っている。教室のテーマとしては、①母児免疫寛容とその破綻に基く妊娠合併症、母子感染の解明、粘膜免疫と組織修復における常在菌の役割、②東南アジアとの共同研究による小児ウイルス感染の分子疫学 ③LAMP法やイムノブロット法による新規診断法の開発、④組み替えDNAによる新規ワクチンの開発 ⑤TLRを介したNK細胞の活性化シグナル解析などである。学内学外からの国内留学に加え、アジア諸国から学振研究員を受け入れるとともに、医学部学生に自由な研究の場を与え卒業前に国際的な英文論文発表をさせるように努力している。また、米国City of Hope研究所、NIH、タイ王国チェンマイ大学との共同研究を行っている。

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