日本大学医学部内科学系 腎臓高血圧内分泌内科学分野の紹介ページです。
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腎臓病研究室 見出し画像

当研究室の特色当研究室の特色

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当研究室では、腎炎・ネフローゼ症候群を中心とした原発性・続発性腎疾患の診療・研究を行っています。

対象となる主な疾患はネフローゼ症候群、ANCA関連血管炎、紫斑病性腎炎(IgA血管炎)、IgA腎症、遺伝性腎炎ですが、自己免疫疾患、血液疾患、薬剤投与、感染症などに伴う腎疾患では他科とも密接に連携して診療にあたっています。

IgA腎症では、腎組織所見や臨床経過を検討し、扁桃摘出パルス療法を含めた最適の治療を行います。微小変化型ネフローゼ症 候群では、ステロイド依存性や頻回再発例では免疫抑制薬の併用をおこないますが、これらの治療で十分なコントロールができない小児発症難治性ネフローゼ症候群についてはリツキシマブの投与を検討します。ANCA関連血管炎では、重症例には血漿交換療法を積極的に併用し、速やかな活動性のコントロールを目指します。また、従来療法では改善が不十分な症例では、リツキシマブの投与も検討して行く予定です。

研究においては、常に臨床との関連を念頭におき取り組んでいます。ANCA関連血管炎、微小変化型ネフローゼ症候群、IgA腎症を中心に診断・治療方法の改善・原因の解明を目的として臨床研究に取り組んでいます。また、症例報告を積極的に行い、新たな見地の発見や臨床レベルの向上に努めています。

卒後教育では、腎疾患の診断・治療の習得に加えて、自ら診療や研究を進めていける自立した腎臓内科医を育成していきたいと考えています。