当科について

ご挨拶

 日本大学医学部歯科口腔外科学分野は、1970年6月に日本大学医学部附属板橋病院に歯科(診療科)として開設されました。その際、日本大学歯学部より杉浦正己先生が、講師:科長代行として派遣され診療に従事しました。その後、1973年4月に日本大学医学部歯科学教室が開設され渡邉文夫先生(研究所教授:部長)が、初代として教室および診療科の礎を築きました。そして、1984年4月に植木輝一先生(研究所教授:部長)が、2代目に着任され2000年に標榜診療科名が歯科から歯科口腔外科に、2007年に教室名が歯科学教室から歯科口腔外科学分野に改正されました。2008年8月には小宮正道先生(研究所教授:部長)が、3代目として着任され臨床と基礎研究を両立させた教室を目指して発展しました。その後、2014年から吉田美昭先生が診療准教授:部長代行を務められ、2017年4月に私が4代目(診療教授:部長)に就任し、教室の運営を引き継がせていただきました。

 当科は、東京都北西部における歯科口腔外科治療の基幹病院として"地域医療への貢献"を基本理念としております。そして現在、当科では、歯科治療や歯科小手術だけでなく、インプラント、顎変型症、嚢胞、炎症性疾患、悪性腫瘍、顎骨や顔面の外傷性疾患などの顎顔面領域すべての治療から、周術期口腔ケアを含む口腔機能管理も行っています。さらにこのような診療に加え、医学部生を対象とした卒前教育、歯科医師を対象とした卒後教育、大学院教育、基礎医学研究、臨床研究にも力を入れております。また医学部に存在する歯科口腔外科は、医科と情報を共有できる歯科医師の育成を行うことが重要な使命であると考えています。今後、日本は“人生100年時代”を迎え、基礎疾患を有した方の情報を医科と共有することは増々重要となってきます。さらに“医療は、病気を診るのではなく病人を診る”ということが重要であると考え、その心を育むことを大切にしています。それ故、そのために必要な幅広い知識や優れた技術を研修できるシステムを構築しております。そして教室員が目標をもって成長できる環境を整え、社会に貢献できる歯科医師を育成してまいります。また、現在は首都圏および青森県の5の関連医療機関に歯科医師を派遣しております。これらの施設は地域の基幹医療施設であり、基礎疾患を有した患者の歯科治療や口腔外科手術を行っており、全身状態の理解が必須です。当科では大学病院での麻酔科研修・救命救急科研修を行っており、そこで全身管理や救急医療を学び、安全な歯科治療、周術期管理を実践できる歯科医師に成長してゆきます。

 今後も歯科医療の向上に役立つように努力するとともに、世界に向けて発信できるような研究成果を挙げるよう精進して参りますので、これまで以上の厚い御支援と御協力を御願い致します。

日本大学医学部歯科口腔外科学分野
診療教授 北野尚孝

関連病院

日本大学医学部 耳鼻咽喉・頭頸部外科学系

歯科口腔外科学分野

〒173-8610 東京都板橋区大谷口上町 30-1

TEL : 03-3972-8111 (代表)

Oral Surgery

Nihon University School of Medicine

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