当科の研究領域は、聴覚をはじめとした感覚器研究から、音声・コミュニケーション障害の研究、頭頸部腫瘍の基礎および臨床研究にまで幅広く及んでいる。たとえば、耳科領域では急性中耳炎のような日常診療で多く遭遇する疾患から好酸球性中耳炎というまだ治療法の確立されていない難治疾患、さらには聴器癌といった悪性腫瘍まで対象としている。これら疾患に対して正確な診断と最適な治療を追求し、臨床的研究に加え、他の研究室との共同研究を通じて多くの基礎的研究を行っている。

• 耳管閉鎖障害の疾患モデル
• 脱分化脂肪細胞を用いた再生医療
• 舌乳頭の味覚受容体遺伝子の発現
• 扁平上皮癌組織のがん遺伝子発現
• 喉頭腫瘍と乳頭腫ウイルス
• 発声障害に対する再生医療
• 耳鳴モデル動物による耳鳴の発生機序の解明
• 鼻ポリープの発生機序解明
• 超高速撮影による声帯動画解析研究
• 顔面神経麻痺とウイルス