日本大学医学部 形成外科学系 形成外科学分野

対象疾患

口唇裂

口唇裂

上唇(うわくちびる)、歯ぐき、上あごは、胎児期の早い時期には割れていて、途中で癒合して生まれてきます。口唇口蓋裂は生まれつきいろいろな程度に割れ目が残ってしまったものです。その程度は、上唇のわずかなキズ痕状のものから、口蓋垂(のどチンコ)まで連続的に幅広く割れ目が続くものまでいろいろあります。授乳、会話、外見上の改善を目的に手術することになります。

治療の時期

手術は生後3~4ヶ月、体重が6kgになった頃に行います。両側の唇裂の場合には矯正器具を術前に装着することがあります。

手術

入院期間は約7日間ほどで、手術は全身麻酔で行います。入院は小児科病棟になりますので、もし、熱がでたりなど術後不都合なことがおきたら、小児科の専門的治療も受けることができます。

その後

本症は、言葉や歯並び、噛み合わせ、中耳炎などの合併症が問題になります。耳鼻科、歯科矯正科、言語治療の先生方と共同して治療する必要がありますので、それらの先生方と連携して治療を行っています。

口蓋裂の手術

割れ目が高度な場合には、手術は2回に分けて行ないます。一回目は唇裂手術と同時に前方の割れ目を閉じます。そして、2回目の手術は1.5歳ころに行います。割れ目が軽い場合は、1.5歳から2歳の間に1回の手術で閉鎖します。
やはり、歯科、耳鼻科、言語療法士との連携が重要です。

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