循環器内科は、主に狭心症や心筋梗塞症などの虚血性心疾患、心不全、不整脈などの疾患に対する診療を行っています。
狭心症や心筋梗塞症などの虚血性心疾患,心臓弁膜症および不整脈などの診療を行っています。本邦をリードする診療を以下にご紹介します。
動脈硬化により細くなった冠動脈を薬剤溶出性ステントを使用し拡張することで、再狭窄が従来のステントよりも大幅に減少し、良好な成績をあげています。治療の選択に有用な情報をもたらす血管内エコー検査、血管内視鏡検査やOCT(光干渉断層法)、心臓核医学による評価を行い治療成績を上げています。
アブレーション治療は技術の進歩とともに成功率が飛躍的に上昇しております。2000年初頭から三次元マッピングシステムが導入され、2012年からはカテーテルの先端と心臓壁との接触が測定できるようになり、2014年に認可された心房細動に対する冷凍バルーンアブレーションにより、安全かつ有効な治療が可能となりました。近年では心外脂肪ガイド下アブレーションなど、当院独自の方法も取り入れています。
MRI 対応の心臓植込みデバイスすべての機種を扱っております。また致死的不整脈(心室頻拍・心室細動)などに対するICD植込み、重症心不全に対する心臓再同期療法(CRT)も積極的に導入しています。
最新の診断装置を使用して弁膜症・心筋症を高い精度で診断を行い,治療方針の決定を行っています。また、重症心不全に対しては補助人工心臓(VAS)や植込型補助人工心臓の装着を心臓血管外科とともに行っています。
また、近年診断・治療法の進歩により癌の生命予後が改善しております。それに伴い心血管疾患を併発する患者様が増加しております。当科では腫瘍を扱う科と連携し腫瘍循環器疾患にも対応しております。
心臓超音波検査、心臓核医学、冠動脈CT、心臓MRIに関する専門医が揃っており、全国でもトップクラスの充実した非侵襲的循環器画像診断を行っています。心疾患の診断はもちろん、最適な治療方針の決定、生命予後改善を目指したフォローアップを行うことにより、患者満足度の高い検査に取り組んでいます。
東京都CCU連絡協議会の認定施設であり、救命救急センターとの連携で3次救急に対応できる都内でも数少ないCCUです。CCUに入室される患者さんは、急性心筋梗塞、大動脈解離、劇症型心筋炎など心臓血管の救急領域全般にわたります。その中でも、心筋梗塞や重症心不全治療を主に行っています。心臓外科の全面的なバックアップのもと、緊急手術や補助人工心臓が必要な患者への対応も遅滞なく行っています。