新鮮凍結血漿の適正使用基準

 

 新鮮凍結血漿は血漿交換と一部の疾患を除き、血液凝固因子の補充がその主目的です。低蛋白の補正、栄養補給、なんとなくの使用は認められません。尚、品質管理上、−20℃以下での保存が必要です。輸血室から出庫されたFFPは原則として返却出来ません、未使用時は病院の負担となります。以下の基準に沿い適切に使用して下さるようお願い致します。

 

I.使用対象:

 1.血液凝固因子の複合欠損時の補充
  1)重症肝障害、DIC、VK欠乏などの複合凝固因子異常
  2)大量出血時
  3)凝固因子の低下が予測される、肝臓移植などの手術時
 2.血漿交換
 3.血漿輸注の効果が確認された血栓性血小板減少性紫斑病や溶血性尿毒症症候群
 

U.適正使用量の設定:

 新鮮凍結血漿の効果を期待するために使用量は以下を参考にする

  1.血液凝固因子の補充
    凝固因子活性を20〜30%以上、上昇させるよう8〜12ml/Kgの投与を行う。
  (例)体重50Kgの場合は:400〜600ml相当
     新鮮凍結血漿1Uは約120mlのため600÷120≒5単位となる。
 
   2.血漿交換
    血漿交換量は循環血漿流量の1〜1.5倍が原則であり、それ以上の交換を同一日に行う意義は少ない。
  (例)体重60Kgの場合の循環血漿流量は約60X40=2400mlと計算される。従って
    (2400X1.5倍)÷ 120ml ≒ 30単位となる。
 
  3.大量出血時
    総循環血液量の90〜100%の出血が見られた場合に考慮する。

 

V.オーダー時の原則:

1.新鮮凍結血漿の使用時は必ず、PTがINR2.0以上、30%以下、
   A‐PTTが基準値上限の2倍以上、25%以下である事を確認後、オーダーする。
2.輸血室ではPT、A‐PTTが測定されていない場合は検査の依頼をします。
3.上記基準に則さないオーダーに関しては輸血室は主治医に連絡します。