日本大学医学部内科学系 呼吸器内科学分野
Nihon University School of Medicine   Division of Respiratory Medicine

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研修医募集について

ボストン、ハーバード大学 ニューヨーク、コーネル大学
水村賢司
水村先生

私は、2010年10月からボストン、ハーバード大学のAugustine M.K. Choi先生の元で留学生活をスタートし、2014年1月にはChoi先生の移動にともないニューヨーク、コーネル大学に移り2014年12月までアメリカで研究をさせて頂きました。私が所属していたChoi先生の研究室は、呼吸器領域におけるオートファジー、インフラマゾームの機能解析、COの臨床応用など非常に活発な研究活動を行っています。

はじめの留学先であったボストンはハーバード大学をはじめマサチューセッツ工科大学(MIT)など世界有数の研究機関が軒をならべています。世界中より研究者が情熱を持って集まり、その環境に身を置く事ができて幸せだったと感じています。また、次に訪れたニューヨークは世界で最もエキサイティングな町であり研究だけでなく生活や文化の面でも、いろいろな刺激を受けることができました。海外では様々な大学、専門の異なる研究者、他業種の方々との交流も盛んです。この出会いは留学中の刺激になったとともに、今後の大きな財産になると感じています。

私は医師の使命は、「目の前の患者さんに尽くすこと」(臨床)と「今、救ってあげられない患者さんから学び、将来の患者さんを救うこと」(研究)と考えています。日本では臨床と研究は別々に考えられることが多いように感じますが、アメリカのすぐれた点のひとつは基礎研究を臨床に結びつけるTranslational researchが、当たり前のように、そして短期間になされることだと思います。その過程を実際に目にすることができたのは医師として、とても勉強になりました。

最後に、留学の機会を与えてくれた日本大学呼吸器内科に感謝いたします。私たちの医局は臨床、研究ともに情熱をもって取り組んでいます。同じ医師であっても目標は少しずつ異なりますが、それを包容しサポートしてくれる、すばらしい医局だと思っています。呼吸器に興味をもっている方、一緒に働きませんか?医局員一同お待ちしております。

チャールズリバーから眺めるボストンの街並み 秋のボストンの通勤路
画面正面がハーバードメディカルスクール
右後方、高い建物がラボのあったソーンビルディング
左後方が図書館、ここにNew England Journal of Medicineの編集室があります。
ボストンの自宅の窓から。
明るく光っているのがボストン・レッドソックスのホーム、フェンウェイ球場の照明です。
New York–Presbyterian Hospital, Weill Cornell Medical College

研究成果

留学中の主な業績

Original article
  1. Epithelial Cell Mitochondrial Dysfunction and PINK1 Are Induced by Transforming Growth Factor- Beta1 in Pulmonary Fibrosis. Patel AS, Song JW, Chu SG, Mizumura K, Osorio JC, Shi Y, El-Chemaly S, Lee CG, Rosas IO, Elias JA, Choi AM, Morse D. PLoS One. 2015 Mar 18;10(3):e0121246.
  2. Mitophagy-dependent necroptosis contributes to the pathogenesis of COPD. Mizumura K, Hashimoto S, Ryter SW, Choi AM., et al. J Clin Invest. 2014 Sep 2;124(9):3987-4003.
  3. Interaction of caveolin-1 with ATG12-ATG5 system suppresses autophagy in lung epithelial cells. Chen ZH, Cao JF, Zhou JS, Liu H, Che LQ, Mizumura K, Li W, Choi AM, Shen HH.  Am J Physiol Lung Cell Mol Physiol. 2014 Jun 1;306(11):L1016-25.
  4. Autophagy-dependent metabolic reprogramming sensitizes TSC2-deficient cells to the antimetabolite 6-aminonicotinamide. Parkhitko AA, Mizumura K, Choi AM, Henske EP., et al. Mol Cancer Res. 2014 Jan;12(1):48-57.
  5. Histone deacetylase 6-mediated selective autophagy regulates COPD-associated cilia dysfunction. Lam HC, Cloonan SM, Mizumura K, Choi AM., et al. J Clin Invest. 2013 Dec 2;123(12):5212-30.
  6. Heme oxygenase-1 promotes survival of renal cancer cells through modulation of apoptosis- and autophagy- regulating molecules. Banerjee P, Basu A, Wegiel B, Otterbein LE, Mizumura K, Gasser M, Waaga-Gasser AM, Choi AM, Pal S. J Biol Chem. 2012 Sep 14;287(38):32113-23.
Review
  1. Emerging role of selective autophagy in human diseases. Mizumura K, Choi AM, Ryter SW. Front Pharmacol. 2014 Nov 5;5:244.
  2. The impact of autophagy on cell death modalities. Ryter SW, Mizumura K, Choi AM. Int J Cell Biol. 2014; 502676.
  3. Autophagy: a crucial moderator of redox balance, inflammation, and apoptosis in lung disease. Nakahira K, Cloonan SM, Mizumura K, Choi AM, Ryter SW. Antioxid Redox Signal. 2014 Jan 20;20(3):474-94.
  4. The emerging importance of autophagy in pulmonary diseases. Mizumura K, Cloonan SM, Haspel JA, Choi AM. Chest. 2012 Nov;142(5):1289-99.
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