NIHON UNIVERSITY NURSING SCHOOL

学校紹介

高等教育の修学支援新制度の対象機関について

本校は,大学等における修学の支援に関する法律に掲げる要件を満たしているため,高等教育の修学支援新制度の対象機関となっています。

機関要件確認申請書(様式第2号)

学校関係者評価票

学校関係者評価報告書

※制度の詳細は文部科学省のHPをご覧ください。

校長あいさつ

「思いやりの看護」

近代看護を確立したのはフローレンス・ナイチンゲールであると言われています。彼女は統計学にも造詣が深く、統計学を駆使して衛生面での管理体制を整え、感染症の拡大を抑えました。また、深夜の見回りを行うなどの献身的な看護師の姿の原点を、彼女の当時の行動に見出すことができます。そのナイチンゲールが世界中で賞賛される一番大きな理由は、患者に対する思いやりの心を常に持っていたことではないかと思います。

日本大学医学部附属看護専門学校は、そこで涵養される「思いやりの心」をもって他者(患者)と関わることのできる人を求めます。病める人の心は健康な人のそれとは異なります。異なり具合はその人の病状によりさまざまです。思いやりの心をもって患者さんの立場や目線で物事を考えなくては、良い看護を行うことはできません。

そのためには自分で考え、蓄えた知識をもとに、自分で対処法を見つけていくことが何より大切です。その際にキーとなるのは、その人が持っている想像力です。看護学を学びながら想像力を鍛えなくてはなりません。想像力を鍛えることは医療ミスを未然に防ぐことにもつながります。

日本大学の教育理念は「自主創造」です。自ら学び、自ら考え、自ら行動する能力を身につけることに教育の重点を置いています。本看護専門学校でもこの自主創造の精神に基づき、高い志をもって看護学を身につけ、優しさ・倫理観・豊かな感性を備えた看護師を育てることを教育理念の中心に据えています。その教育理念を実践につなげるため、日本大学内外から優秀な講師陣を迎えて教育を行うとともに、看護実習の場として日本大学医学部附属板橋病院や日本大学病院をはじめとする充実した学びの場を提供しています。熱意のある心豊かな皆さんのご入学を心からお待ちしています。

看護専門学校学校長 宇田川誠一

沿革

看護師になりたい。その気持ちを実現するには、ひとつひとつの学びを着実に身に付けていくことが大切です。
学びが、ナースキャップ姿の未来のあなたの糧になるよう、私達は応援しています。

大正14年 3月 専門部医学科設置
大正15年 11月 医学部付属駿河台病院設置
昭和 6年 3月 専門部医学科を5年制とする
昭和 7年 1月 附属駿河台病院看護婦養成所に指定
昭和10年 5月 医学部付属板橋病院設置
昭和17年 3月 医学部(医学)設置、同予科開設
昭和23年 3月 専門部医学科廃止
昭和24年 3月 駿河台看護婦養成所募集停止
昭和25年 4月 准看護婦養成所を板橋病院に移設
昭和26年 3月 医学部予科廃止 駿河台看護婦養成所・准看護婦養成所(板橋)廃止
昭和26年 4月 医学部附属准看護婦養成所設置
昭和30年 4月 医学部に進学課程設置
昭和31年 3月 大学院医学研究科設置
昭和40年 4月 医学部附属板橋准看護婦養成所廃止 医学部附属高等看護学院(3年課程定員30名)設置
昭和42年 9月 高等看護学院第二部(定時制進学3年課程定員30名)設置
昭和44年 4月 高等看護学院第一部入学定員30名を50名に増員
昭和51年 4月 高等看護学院第二部廃止、第二学科(2年課程定員50名)設置 第一部を第一学科と改称
昭和51年 6月 医学部付属稲取病院設置
昭和52年 5月 医学部総合医学研究所設置
昭和54年 7月 医学部総合健診センター設置
昭和55年 3月 医学部附属高等看護学院を専修学校に切り替え、医学部附属看護専門学校として設置
昭和58年 4月 医学部附属看護専門学校第二看護学科学生募集停止 第一看護学科募集定員100名に増員
昭和59年 5月 医学部附属看護専門学校第二看護学科を廃止し、第一看護学科を看護学科(3年課程)と改称
平成 3年 4月 医学部付属練馬光が丘病院設置
平成 7年 3月 看護専門学校修了者に「専門士」(医療専門課程)の称号付与
平成17年 4月 医学部附属看護専門学校定員80名に減員
平成19年 4月 男女共学となる
平成26年 10月 駿河台日本大学病院から日本大学病院へ新築移転
平成27年 3月 医学部創設90周年

日本大学の理念等

目的および使命

日本大学は 日本精神にもとづき
道統をたっとび 憲章にしたがい
自主創造の気風をやしない
文化の進展をはかり
世界の平和と人類の福祉とに
寄与することを目的とする

日本大学は 広く知識を世界にもとめて
深遠な学術を研究し
心身ともに健全な文化人を
育成することを使命とする



日本大学の教育理念

  自 主 創 造

日本大学教育憲章

日本大学は,本学の「目的及び使命」を理解し,本学の教育理念である「自主創造」を構成する「自ら学ぶ」,「自ら考える」及び「自ら道をひらく」能力を身につけ,「日本大学マインド」を有する者を育成する。

日本大学マインド

  • 日本の特質を理解し伝えるカ
     日本文化に基づく日本人の気質,感性及び価値観を身につけ,その特質を自ら発信することができる。
  • 多様な価値を受容し,自己の立場・役割を認識するカ
     異文化及び異分野の多様な価値を受容し,地域社会,日本及び世界の中での自己の立ち位置や役割を認識し,説明することができる。
  • 社会に貢献する姿勢
     社会に貢献する姿勢を持ち続けることができる。

「自主創造」の3つの構成要素及びその能力

  • 豊かな知識・教養に基づく高い倫理観
     豊かな知識・教養を基に倫理観を高めることができる。
  • 世界の現状を理解し,説明するカ
     世界情勢を理解し,国際社会が直面している問題を説明することができる。
< 自ら考える >
  • 論理的・批判的思考カ
     得られる情報を基に論理的な思考,批判的な思考をすることができる。
  • 問題発見・解決力
     事象を注意深く観察して問題を発見し,解決策を提案することができる。
< 自ら道をひらく >
  • 挑戦力
     あきらめない気持ちで新しいことに果敢に挑戦することができる。
  • コミュニケーションカ
     他者の意見を聴いて理解し,自分の考えを伝えることができる。
  • リーダーシップ・協働力
     集団のなかで連携しながら,協働者の力を引き出し,その活躍を支援することができる。
  • 省察力
     謙虚に自己を見つめ,振り返りを通じて自己を高めることができる。

看護専門学校の理念

教育理念

医学部附属看護専門学校は,日本大学教育憲章に基づき,やさしさ・倫理観・豊かな感性を備え,対象である人間を尊重した看護を実践できる専門職業人を育てます。

教育目的

看護を職業とするための専門的知識・基本的技術および態度を備えた看護の実践者として日本大学および社会に貢献できる人材を育成することを目的とする。

教育目標

  1. 人間に深い関心を寄せ,統合体としての人間を理解できる能力を養う。
  2. 人々の健康上の問題を解決するため,科学的根拠に基づいた看護を実践できる基礎的能力を養う。
  3. 保健・医療・福祉チームの一員として他職種と協働し,看護をマネジメントする基礎的な能力を養う。
  4. 社会の変化に目を向け,看護を探求する能力を養う。
  5. 看護の本質を理解し,看護観を形成する能力を養う。
  6. 生命の尊厳と個々の人格を尊重できる態度を養う。

教育基本方針

医学部附属看護専門学校は、日本大学教育憲章に基づき、看護を職業とするための専門的知識・基本的技術および態度を備えた看護の実践者として日本大学および社会に貢献できる人材の育成を目指しています。そのため、本校では以下に示す「求める学生像」を理解し、意欲的に学修を進めていくことのできる学生を求めています。

『求める学生像』
  1. 思いやりの心をもって他者と関わることができる人
  2. 他者の話をよく聴き、自分の考えを表現できる人
  3. 目標達成のために自ら学び、努力できる人
  4. 生活・健康の自己管理ができる人

入学試験では、学科試験により、3年間の学修に必要な知識・技能・思考力・判断力を評価します。
また、面接試験により、表現力・判断力・柔軟性・主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を評価します。

医学部附属看護専門学校は、日本大学教育憲章に基づき、日本大学の教育理念「自主創造」を構成する3つのカテゴリーである
「自ら学ぶ」「自ら考える」「自ら道をひらく」姿勢を育み、本校の教育理念に基づき看護を実践する能力を身につけ、
所定の単位を修得した学生に卒業を認定し、専門士(医療専門課程)の称号を授与する。

「自ら学ぶ」
豊かな知識・教養に基づく高い倫理観
人間に深い関心を寄せ、生命の尊厳と人権を尊重する倫理観をもつことができる。
専門的知識・技術を用い、科学的根拠に基づいた看護を実践することができる。
世界の現状を理解し、説明する力
国内外の変化や諸課題について理解し、異なる文化や様々な価値観を尊重し国際貢献に関心を持つことができる。
「自ら考える」
論理的・批判的思考力
看護や医療および社会で起こっている様々な事象に対して、論理的かつ批判的に思考することができる。
問題発見・解決力
看護職としての課題を見出し、解決策を提案することができる。
「自ら道をひらく」
挑戦力
新たな課題に関心を持ち、果敢に挑戦することができる。
コミュニケーション力
看護職としての役割を果たすためのコミュニケーションを図ることができる。
リーダーシップ・協働力
保健・医療・福祉等について総合的視野を持ち、関連分野の人々と連携・協働することが理解できる。
省察力
専門職として、生涯にわたり自己研鑽することができる。

医学部附属看護専門学校は、ディプロマポリシーに掲げる能力を備えた看護の実践者を育成するため、
3年間を通じて、基礎分野、専門基礎分野、専門分野Ⅰ、専門分野Ⅱ、統合分野で構成される体系的なカリキュラムを編成し実施する。
また、各科目における学習目的・学習目標・学習内容・学習方法・成績評価方法・評価内容をシラバス等で明示し学生に周知した上で、
公正かつ厳正に評価する。 教育課程の体系を履修系統図で示す。

  1. 看護職に必要な豊かな人間性と倫理観を育成するための科目とすべての看護実践の基礎となる科目を並行して配置する。
  2. 看護職に必要な知識・技術およびそれらの科学的根拠を学ぶことができるように、看護専門領域の科目を健康・疾病・障害の理解を得てから看護の基本、看護援助の方法、看護の実践の順に配置する。
  3. 看護職に必要な実践力を高めるために、1年次に原理原則に基づく基礎的な看護技術習得科目を配置し、2年次で基礎看護学実習および専門科目をすべて配置し、3年次では看護専門領域実習・統合実習に集中的に履修できるよう配置する。
  4. 将来の多様なキャリア発展への意識を高めるために、主体となって構想し、実現していくための国際看護・看護展望・看護マネジメントなど、キャリア形成に関連する科目を3年次に配置する。