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TOP > THE POWER OF NU DOCTORS > 睡眠医学と時間生物学による精神疾患治療:内山 真 教授
THE POWER OF NU DOCTORS
最高の心臓血管外科チームを母校で作る 加齢黄斑変性の診断・治療 高度救急医療(世界トップクラス) 肝尾状葉単独全切除術 プロリンメッシュを用いた新しい骨盤臓器脱修復術 「難治性小児がん」への集力的治療 「みんなで楽しく医学を学ぼう」への集力的治療
「難治性小児がん」への集学的治療
   
  内山 真 教授

略歴
1954年、横浜生まれ。
1980年、東北大学医学部卒業、東京医科歯科大学精神神経科、東京医科歯科大学検査部脳波室、東京都多摩老人医療センターで臨床精神医学および臨床脳波学を学ぶ。
1991年、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所室長となり、ドイツのヘファタ神経学病院睡眠障害研究施設留学を経て、睡眠障害、概日リズム障害、気分障害の研究に従事。2000年より同研究所部長。
2006年、日本大学医学部精神医学系主任教授。附属板橋病院では、精神神経科で精神疾患、睡眠センターで睡眠障害と概日リズム睡眠・覚醒障害の診療と研究を行っている。


厚生労働省精神・神経疾患委託費の睡眠障害のガイドライン研究班(1999〜2005年)の班長として、2002年に日本で初の睡眠障害に関するガイドラインを発表。その後も厚生労働省の生体リズム障害研究班(2000〜2006年)班長、睡眠障害と事故研究班(2002〜2004年)班長、休養と睡眠研究班(2005〜2008年)班長を務め、医学研究と国の政策との橋渡しを行った。2003年には、厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針」検討委員、2014 年には同じく厚生労働省の「睡眠指針2014」を座長として取りまとめ公表した(厚生労働省ホームページ)。

日本睡眠学会理事、日本時間生物学会理事、日本女性心身医学会理事、東京精神医学会理事。多くの学会で代議員を務める。国際誌「Sleep and Biological Rhythms」副編集長(Vice Editor)、分野編集長(Associate Editor)。

英文論文145編、日本語論文450編。『睡眠のはなし(中公新書2014)』、『不眠症診療&マネジメントマニュアル(メディカ出版2013)』、『睡眠障害の対応と治療ガイドライン第2版(じほう2012)』、『別冊NHK きょうの健康 睡眠の病気(NHK出版2012)』、『専門医のための精神科臨床リュミエール8.精神疾患における睡眠障害の対応と治療(中山書店2011)』など著書多数。
           


<精神科医に>
祖父の代から歯科医であったが、家に縛られたくなかったことと、妹が歯科医になりたがっていたことで、自分は何となく医学部に進んだ。音楽や文学が私たちの気持ちを変えてしまうのが不思議で、脳と心の働きに興味を持っていた。人間の脳や適応行動の進化について興味があった。精神科の患者さんたちの生活を見て何かをしたいと思った。そこで、精神科を選んだ。よい選択だった。

<専門と目標>
臨床を勉強していく中、精神疾患において睡眠や生体リズムがいかに障害されているか、それらに適切に対処できると治療が進むことを学んだ。さらに、季節性うつ病や概日リズム睡眠・覚醒障害のように、睡眠や生体リズムの乱れが精神症状を引き起こす原因となることを知り、睡眠医学や時間生物学を勉強するようになった。

生物の生存戦略や適応戦略の中で人間をとらえる自然人類学的立場から、高度な人間的能力の破綻として精神疾患を考えている。睡眠や生体リズムの観点から精神疾患の謎を解き明かし、睡眠や生体リズムへのアプローチから新しい治療法を確立することが研究の目標だ。

季節性うつ病や概日リズム睡眠・覚醒障害に対して、高照度光療法や時間療法などの治療を行っている。最近、精神神経科病棟では若手が中心になって薬剤抵抗性のうつ病に覚醒療法(3晩の断眠と高照度光療法よりなる)を開始し治療成績をあげている。日本において臨床ベースでうつ病覚醒療法を取り入れたのは私たち日本大学のチームが初めてである。

<研究マインドを持った臨床医に>
大学卒業以来、すばらしい先輩や仲間に恵まれて臨床で多くのことを学んだ。その中で、よき臨床医は優れた科学者でもあることを知った。研究マインドを持って、自分の経験・発見を発表すれば、自分の直接診ていない患者さんにも役立てることができると教えられ、なるほどと感動した。

私たちの先達は、より健康で快適な暮らしを目指し、研究マインドを持って、実地臨床で格闘し、新たな発見を重ねてきた。国内・国外の学会や雑誌に発表したことが治療に役に立ったといわれるととても嬉しい。医師になって30年以上になるが、依然として毎日びっくりするほど充実して過ごしていられるのは、興味を持った分野を選び、研究マインドを持つことができたからと思う。

教える者が教えられる者を助け、教えられる者が教える者を刺激し、将来教える者が育つ。私たちのアカデミア日本大学医学部はこの自由で闊達な雰囲気とチームワークが特徴だ。興味を持った分野の門をたたく、大学院に入学する。既に専門医になっている人達には社会人大学院を。学ぼうとするすべての諸君に開かれている。日本大学へようこそ。
 
 
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