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診療科トピックス 総合科(内科)

内科救急(1次,2次)

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当科は地域医療に貢献するため,時間外に救急外来を受診し,かかりつけ科のない患者さんの内科系疾患の診療を行います。1次(初期救急;入院治療の必要がなく外来で対処しうる帰宅可能な患者さんへの対応),2次救急(入院治療を必要とする重症患者さんに対応)の患者さんの初期診療を行った後,専門治療が必要な場合は,速やかに専門診療科に依頼いたします。複数の科にまたがる疾患などのため専門診療科が決まらず,入院加療が必要と判断された場合は,総合科病棟(救命救急センター内)へ入院していただき,初期治療と引き続いての精査・治療を行って参ります。また,救急外来受診後,さらに外来での精査加療が必要と判断された場合は,通常診療時間帯の総合科(内科)へ引き継ぎ,診療を行います。

診断のついていない患者さんの適切なマネジメント

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総合科(内科)外来では,専門科への紹介状を持たない患者さんの診断と初期治療を行っています。外来または入院にて,診断のついてない患者さんに対する迅速かつ正確な診断と治療方針を決定し,他の臓器別専門診療科と連携を取りながら最良の治療を行います。

感染性疾患の診断と急性期治療

何週間も高熱が続き,原因がはっきりしない患者さんや,微熱が何ヶ月も続く患者さん,感染症と思われるが,検査,治療の方針が決まっていない患者さんの診療を行っています。発熱をきたす疾患の多くは感染症であり,これらの診断,初期治療は当科で担当いたします。そのほか,発熱の原因が膠原病や悪性腫瘍などのこともあります。これらの疾患も早期発見し専門科へ連携し,診療をおこなっていきます。

チーム医療体制

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当科の診療体制は,指導医・専修医・研修医によるチーム医療です。指導医が有する専門医資格は,総合内科専門医(指導医),循環器専門医,内分泌代謝科専門医(指導医),腎臓専門医(指導医),消化器専門医,呼吸器専門医(指導医),アレルギー専門医,感染症専門医(指導医),高血圧専門医(指導医),臨床検査専門医,透析専門医(指導医)と多岐にわたっています。

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総合内科部長
相馬 正義

診療科から

通常診療時間で該当専門科がわからない場合には,まず総合科(内科)外来へご相談ください。当院にかかりつけでない患者さんで,急病になった場合は,総合内科当直医に電話の上ご来院ください。

ただし,当科では慢性疾患の定期的な継続治療は行っておりません。高血圧・糖尿病・脂質異常症・骨粗鬆症など継続治療が必要な場合には,近隣の診療所を中心に連携を図っております

漢方の診療(東洋医学外来)

漢方というと皆さんはどういうイメージをお持ちでしょうか?民間薬のように安全で薬局で簡単に買って飲んでも害はないものと思われてはいないでしょうか?

実は民間薬と漢方薬は違います。生薬を単味で使う民間薬と違い,漢方薬は生薬を複数組み合わせて用います。その組み合わせにより作用を増強させたりして民間薬以上に薬としての効果を高めます。

ですから漢方薬といっても安全ではなく,薬ですから当然副作用もあるわけです。ご自分の症状に合った漢方薬を服用することで初めて効果が得られます。

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我々の東洋医学外来では,漢方薬は粉末タイプの簡便なものからより本格的な煎じ薬まで,患者さんの希望に応じて薬を処方しています。

同じような生活をしていても体の調子はひとりひとり違うものです。病気ではないけれどなんとなく不調だったり,風邪をひきやすかったり。身体の調子がひとりひとり違うのはそれぞれの身体のバランス状態=体質が違うからです。体質は身体の内側の状態ですが,それは何らかの形で外に表れてきます。東洋医学では患者さんへの詳しい問診や脈や舌,お腹の診察などの外に現れた症状から身体の内側の状態を探り,それぞれの体質に応じてオーダーメードの漢方薬を処方します。我々が診察の結果処方する漢方薬は,まさにその患者さんだけのために作られたお薬なのです。

高度に細分化された西洋医学は身体の部分部分を細かく診ることは得意としますが逆に身体全体を診ることは不得手です。東洋医学外来では西洋医学の各外来と連携して,現代医学的なアプローチ法とそれとは異なる東洋医学的なアプローチ法の両面から患者さんを診察し治療することで多岐にわたる疾患を診察治療しています。

東洋医学には「未病を治す」という概念があります。これは病気に至る前に身体の調子を整えるという予防医学的な考えです。病気ではないけれど,なんとなく調子が出ないというような方に現在の状態に応じた漢方薬を処方することで身体のバランスを是正し健やかに保ち,病気になりにくい身体作りのお手伝いをすることが可能です。

また「医食同源」という観点から心身の健康の源は食事にあると考え,生活指導の一環として食事指導も行っています。多様化した現代の食事はメタボリック症候群などの生活習慣病の原因のひとつと言われています。食事を整えることで様々な不調が改善し漢方薬の効果があがった症例も沢山あります。

代表的な疾患(東洋医学外来)

内科的疾患

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お腹の温度が一目瞭然

  1. 生活習慣病・メタボリックシンドローム〜漢方薬のほかに食事指導を行い数値の正常化を目指します。
  2. 循環器・呼吸器・消化器各疾患〜西洋各科との連携により症状の改善をはかり薬の量が減らせるようにお手伝いします。
  3. 心身症〜精神科専門医が治療に当たり,メンタルケアも行い身体と心の両面からアプローチします。
  4. 各種アレルギー疾患〜アレルギー体質の改善を漢方薬と生活指導の両面からアプローチします。
  5. 腫瘍性疾患(抗がん剤使用を含む)〜抗がん剤の副作用の軽減や自己免疫力の向上をのための漢方薬を処方し,患者さんのQOLをあげます。
    またサイモントン療法によるメンタルアプローチを専門の有資格者が行うことも可能です。毎月一回,患者会も開催しています。

外科的疾患

  1. 特に手術後の体力・免疫力の低下を防ぐために手術前から漢方薬を飲んでいただくことで術後の経過がスムーズになります。
  2. 術後の縫合不全や褥創(じょくそう)などは,身体を内側からケアすることで改善されます。

産婦人科疾患

  1. 不妊症不育症〜産婦人科と連携しながら,漢方薬を併用することで骨盤内臓器の血流を良くし,温め,月経リズムを整え,赤ちゃんを迎えやすい身体作りのお手伝いをします。冷えない身体を作るための食事指導も行います。
  2. 更年期障害〜更年期に起きやすいほてりや発汗などの自律神経失調症状は漢方薬が驚くほど良く効きます。
  3. 妊娠中のトラブル〜安胎薬として知られる漢方薬を上手に使って妊娠中のむくみや貧血などのトラブルに対応します。
    妊娠中は西洋薬が服用できないので,風邪や胃腸炎などにかかったときも漢方薬でケアします。
  4. 月経困難症〜冷えや血の巡りの悪さから起こることが多い症状です。これを改善する漢方薬を処方すると共に,生活指導も行います。

小児科疾患

近頃は食物アレルギーのお子さんが増えています。東洋医学では幼少時のアレルギーは消化器の未熟性からくるととらえ,お腹の調子を整える甘くて飲みやすい漢方薬を処方します。加えて食事指導も行います。

また検査で異常がなくとも,なんとなくだるそうだったり,学校を休みがちなお子さんも見受けられます。こういった場合にも漢方薬が良く効きます。

皮膚科疾患

アトピー性皮膚炎や慢性湿疹などは外用薬による外からのケアだけでなく漢方薬による内側からの体質改善が必要です。食事指導も行い症状が落ち着いてくるとステロイド薬の減量あるいは廃薬が可能になります。

老人性疾患

老化による身体機能の低下は様々な症状や病気として身体に現れてきます。例えば腰痛や冷え,目のかすみや耳鳴り,足に力が入らない,トイレが近いなどです。このような症状は東洋医学では「腎虚」と呼びます。年だから仕方ないと諦めている症状でも「腎虚」を立て直す漢方薬で改善することもあります。

その他,耳鼻科・眼科・整形外科・ペインクリニックなど漢方薬の対象となる患者さんは多岐にわたります。

どこの病院でも異常がないと言われてしまう,病気というほどではないけどなんとなく不調だ,これからも心身共に健やかに保ちたいなど・・・,お悩みの方は是非一度,東洋医学外来にご相談ください。

その他

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現代の医学でも対応困難な病態にも漢方は対応が可能です。特に最近の話題としては.以下の3つの問題に対する漢方治療の有用性があげられます。

高齢者にみられる認知証にともなう周辺症状の治療.抑肝散という漢方薬を使います。認知証そのものが治療できるわけではありませんが,異常行動,不穏,幻覚,妄想などの周辺症状の治療に抑肝散が有効です。

腹部外科手術後の腹部膨満感,便秘などの治療.大建中湯を用います。手術後の排便障害に緩下剤などが投与されていますが,便がゆるすぎて気持ちよくないなどの症状もみられます。そのときに腹部を温めながら腸の運動を促進する作用が大建中湯にはあります。

最後に,胃のもたれ感に対して六君子湯が有用です。胃の機能がうまく働かないため,胃のもたれが強い,食欲がない,元気もない.このような時には胃の機能を改善する六君子湯が有効です。

漢方は患者さんの自覚症状を改善するためにはたいへんに有効な治療です。

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総合科(内科)外来医長
矢久保 修嗣

東洋医学外来から

原則として予約診療です。東洋医学外来に電話で診療の予約をする,あるいは直接,来院されて予約をすることが必要です。診察前にはアンケート用紙に症状などに関する記入をお願い致しています。

なお,当院は特定機能病院のため医療機関からの紹介状の持参が望まれます。

月曜から土曜日の11時までに東洋医学外来へ越しください。

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