診療科の話題

診療科トピックス 小児外科

1)新生児外科疾患に対する低侵襲手術(腹腔鏡や臍のみで行う手術)

当科では小児全般のみならず,新生児外科症例に対しても積極的に低侵襲手術を行っています。「低侵襲手術」とは”腹腔鏡”を用いた手術や“臍の傷”だけで行う手術を指します。以前には困難であった新生児に対しても,麻酔や器具の進歩に伴い低侵襲手術が可能となっており,当科では積極的にこれらの手術を導入し,ご家族からとても好評を得ています。

2)急性虫垂炎に対するTANKO(単孔)手術

Photo

当科には年間約60例の急性虫垂炎症例が来院します。そのほぼ全例に臍創のみによる”TANKO(単孔)”手術が行われ,術後合併症が少なく,整容面も優れており好評です。この術式の有用性を証明する臨床研究も現在進行中です。

3)超低出生体重児の新しい人工肛門(ストーマ)造設術

近年,超低出生体重児の生存率向上に伴い,消化管穿孔や胎便性腸閉塞のため一時的に人工肛門(ストーマ)を必要とする症例が増加しています。総合周産期母子医療センターを有する当院では症例も多く,当科で開発した新しい術式は,合併症予防の観点から非常に有効です。

4)先天性腹壁異常(腹壁破裂・臍帯ヘルニア)に対する新しい創閉鎖法

腹壁破裂や臍帯ヘルニアといった腹壁異常は小児外科独特の疾患です。これらの疾患に行われる腹壁閉鎖術式も時代とともにより簡便に,かつ美容的に優れた方法が開発されています。当科でもそれらを積極的に導入し良好な結果を得ています。

5)小児固形腫瘍に対する新規治療法の開発

Photo

神経芽腫をはじめ,未だ予後不良である小児固形腫瘍における新規腫瘍関連因子の発見と,DNA結合化合物であるPIポリアミドを用いた新規治療薬の開発を行っています。

6)炎症性腸疾患に対する再生医療の応用

Photo

間葉系幹細胞への代替として将来が嘱望されている,脱分化脂肪細胞”DFAT”の免疫制御能を明らかにし,実験的腸炎モデルへのDFAT投与でIBDの治癒を目指しています。

7)直腸肛門奇形に対する再生医療の適用

Photo

直腸肛門奇形術後の排便機能障害への応用を目指して,肛門括約筋障害モデルを作成し,脱分化脂肪細胞 “DFAT”を細胞源とした括約筋再生へ取り組んでいます。

Photo
小児外科部長
越永 従道

診療科から

小児外科外来を受診してください。

ページトップ