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診療科トピックス 整形外科

脊椎インストゥルメンテーション手術

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高齢社会を迎え,内臓は健康であっても腰痛や手足のしびれ,痛みで歩けなくなり日常生活に支障をきたすことが増えてきました。その原因には頚椎症性脊髄症,腰部脊柱管狭窄症,脊椎すべり症,脊椎圧迫骨折などがあります。以前には脊髄や神経の圧迫を逃がす手術(除圧術)が中心に行われてきましたが,背骨の曲がりやゆがみ(変形)やぐらつき(不安定性)も同時に治療出来るようになりました。背骨に金属のスクリューや柱を入れて,背骨を支えたり矯正したりする手術(脊椎インストゥルメンテーション手術)です。これは高度の技術が必要ですが,強固な支えをつくれるため,術後2−3日よりベッドから起きれて,日常生活への復帰が可能となります。そのため,人工関節と同様に高齢者にも事情が許せば行えるようになりました。

脊椎内視鏡手術

腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症では,脊椎内視鏡を用いてより侵襲の少ない手術(低侵襲手術)で治療できる場合があります。脊椎内視鏡手術は直径16mmまたは18mmの筒を背骨に入れて,その筒の中に設置した特殊なカメラからの映像をテレビモニターで見ながら特殊な手術器具を用いて手術を行います。この手術の利点は術後のキズの痛みが少ないこと,出血が少ないこと,遅くとも翌日には歩行が出来るため入院期間の短縮が可能となりました。この手術は,すべての患者さんに行えるわけでありませんが,状況が許せば積極的に行っています。

人工関節置換術

変形性関節症や関節リウマチなどの病気により関節の変形や破壊が進行し,関節の痛みや歩行障害に対して人工関節置換術を積極的に行っています。この手術は主に膝関節や股関節に対して行われることが多いですが,肩関節,肘関節,指関節にも行います。これらの人工関節は機器の改良により耐久性が向上しています。 人工膝関節置換術:当院の特徴は両膝が悪く,歩行が障害されている場合は,体の状態が許せば両膝を同時に手術も行っています。そのため両膝が悪い患者さんでも一回の手術で治療することが可能です。

人工股関節置換術:耐久性の向上した人工関節を使用して,治療成績が向上しています。

スポーツ整形(関節鏡視下手術)

スポーツ選手だけでなく,スポーツ活を楽しんでいる皆様のスポーツによるケガや病気に対して,スポーツの早期復帰を目指し治療を行っております。その方法のひとつに関節鏡を使っての低侵襲手術があります。この手術は小さなキズで行え,レントゲンやMRIでわかりにくい関節の中の異常を確認して手術を行うことが出来ます。関節鏡で治療できるケガは,反復性肩関節脱臼・腱板損傷など肩のケガ,半月板損傷・前十字靱帯損傷などの膝のケガ,野球肘など肘のケガなどほぼ全身の関節に対して関節鏡を用いて手術が可能です。関節鏡の手術は侵襲が少なく,手術の後のキズの痛みや腫れが少なく,早期からリハビリテーションが出来ます。結果として早期のスポーツ復帰が可能となります。

骨,軟部悪性腫瘍の手術

骨軟部腫瘍は,現在でも治療が難しい病気のひとつです。そのため治療できる施設は限られています。治療としては,手術,放射線治療,化学療法が大きな三本柱となります。特に手術は予後に大きく関わります。手術方法は以前は四肢の切断術がほとんどでしたが,現在は,腫瘍を大きく取りますが,四肢を残して治療する患肢温存手術を中心に行っています。

また癌が背骨や手足の骨へ転移して脊髄の麻痺や手足の病的骨折が起きた場合も手術治療を行い日常生活における活動性の低下を防ぎます。悪性腫瘍においては早期の発見が大切です。手足や体の「しこり」に気づいた場合は早期に整形外科を受診することが大切です。

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整形外科部長
徳橋 泰明

診療科から

脊椎手術のご相談は月,水〜金曜日,人工関節手術のご相談は月〜金曜日,スポーツ整形のご相談は月,水,金曜日の一般外来に専門医がおりますのでお越しください。
骨軟部腫瘍のご相談は,まず月〜金曜日の一般外来を受診し相談してください。

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