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メタボリックシンドローム,肥満,脂質異常症の治療

メタボリックシンドロームは内臓脂肪型肥満をもとにして高血圧,脂質異常症,糖代謝異常を来し,さらに糖尿病を発症したり,心筋梗塞,狭心症,脳卒中などの動脈硬化性疾患を発症する疾患です。

厚生労働省の調査により,日本人の成人男性の半数以上の方はすでに内臓脂肪の過剰な蓄積を認め,高血圧,脂質異常症,糖代謝異常のメタボリックシンドロームの症候の一つを持つメタボリックシンドローム予備軍に入ことが明らかにされました。メタボリックシンドロームを放置しておくと,今後非常に多数の方々が動脈硬化性疾患を発症すると考えられ,その予防は世界中で急務とされ,様々な取り組みがなされています。日本においても,メタボリックシンドロームに重点を置いた特定健診が始まり,広い範囲でのスクリーニングが始まっています。

メタボリックシンドロームの治療は内臓脂肪を減らすことから始まります。内臓脂肪は脂肪組織の中では減りやすい脂肪組織で,食事,運動療法で体重を減らしてゆくと最初に内臓脂肪が減ると言われています。内臓脂肪が3kg減るだけでもメタボリックシンドロームの症候はかなり改善すると考えられ,日本肥満学会では体重3kg,ウエスト3cmの減少を目指すサンサン運動が提唱されています。

当院では肥満症専門外来を中心に,患者さんのライフスタイルを分析し,食事摂取の量,内容,時間など,反復する栄養士による栄養指導により食事摂取の適正化の指導を行い,これに適切な運動療法を組み合わせることで,体重のコントロール指導を行っています。さらに様々な薬物療法を組み合わせ,最終的には動脈硬化性疾患の予防を目標としたリスク管理を目指しています。

トピックス

当科では肥満に影響を与える因子に関する研究も精力的に行っています。最近では,人間の体の中で1日のリズムを刻んでいる生体内時計と肥満との関連を解析した研究を発表して新聞各紙にも取り上げられました。

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内分泌代謝疾患,高血圧

内分泌疾患はホルモンの異常に関連した病気の総称です。視床下部,下垂体疾患,甲状腺疾患,副甲状腺疾患,副腎疾患,性腺疾患,一部の消化器疾患などが入ります。代謝疾患は脂質異常症,肥満症,メタボリックシンドローム,高尿酸血症,骨粗鬆症などが含まれます(糖尿病は当院では糖尿病代謝内科が診療しています)。

内分泌代謝疾患は決してまれな疾患ではありませんが,その診療には専門的な知識を要するため,診療ができる施設が限られてしまっているのが現状です。

当院は,長きにわたり内分泌代謝疾患の診療を続けており,5年ごとにその間に診療した内分泌疾患症例の内容を報告して日本内分泌学会より認定される内分泌代謝疾患教育施設に継続して認定を受けています。

主要な内分泌疾患に関してはスムーズに診断できるように,あらかじめ基本的に必要な検査を抽出して検査計画が作成してあり,それに基づきつつ,各患者さんの状況に合わせて,なるべく迅速に,負担が少なく診断ができるよう準備をしています。

高血圧者は日本に約4000万人いるといわれています。血圧水準が高いほど脳卒中,心筋梗塞,心疾患,慢性腎臓病などの罹患率,死亡率が高くなることが明らかになっています。

高血圧の診療はまず他の疾患などが原因で高血圧となる2次性高血圧の有無を調べることから始まります。当院では,内分泌疾患診療の知識を生かした適切かつ効率的な検査計画を策定して2次性高血圧のスクリーニングを行っています。高血圧の診断,治療に関しては高血圧治療ガイドラインが発表されていて,2009年に最新の改訂版が出版されました。実際の治療にあたってはガイドラインを遵守しつつ,さらに一人一人の患者さんに合わせた治療を行うように心がけて診療を行っています。

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