診療内容
心理社会的ストレスによって病状が変化する,一般的な医学的治療を受けてもなかなか改善しない,などの特性を備えた心身症に対しては,一般的な内科的治療に加えてストレスを軽減し体の恒常性を回復させるための心身医学的な治療法が必要です。抗不安薬や抗うつ薬,自律神経調整薬,漢方薬などを組み合わせて使いながら,ストレスの原因となる環境,対人関係,個人のパーソナリティーの問題,ストレスに対する感受性などを考慮に入れた治療法も行われます。
臨床心理士と専門的心理療法
心理面へのアプローチが必要とされたときは,臨床心理士などの心の専門家との共同診療体制を組むこともあります。専門的心理療法としては,カウンセリング,交流分析療法(人間関係や自我状態の歪みから生じるストレスの修正),自律訓練法(リラクゼーションを通して心身の調整をはかる),認知行動療法(行動を規定する要因を探り,認知の歪みを修正し正しいストレスの対処法を身につける)などがあり,ケースによって適用されます。
心療内科で診療している疾患
- 心身症,ストレス関連疾患,身体症状が強く内科的対応の必要なうつ病や神経症
- 自律神経失調症,慢性疼痛,線維筋痛症,慢性疲労症候群,頭痛,過換気症候群,気管支喘息,パニック障害,過敏性腸症候群,機能性ディスペプシア(胃腸症),神経性蕁麻疹
特徴・特色
平成8年に『心療内科』の標榜が認められ,現代社会のストレスから生じるさまざまな健康障害を治療する内科領域の専門科として認知されるようになりました。
人間は,誰しも家庭,職場,学校などでの人間関係,親子の葛藤,経済問題,将来への不安などに悩み,葛藤,悲しみ,憂い,怒りなどさまざまな心理的な問題に突き当たります。私たちの体はそれらの心理社会的ストレスに微妙に反応し,さまざま身体症状が出現してきます。
軽い内は肩や首のこり,めまい,頭痛,食欲不振,不眠症などの症状ですが,それが解決されないまま進行すると自律神経失調症,過敏性腸症候群,高血圧,糖尿病,胃潰瘍などといった病的な状態にまで発展します。
なかなか一般的な治療では良くならないことが多く,最近の社会ではこのような『心身症』が増加しつつあり,心の健康(メンタルヘルス)が重要視されるようになってきました。
心療内科では『心理社会的要因より生じた心身症についてストレスと病気との心身相関を探り,その治療と対策,予防など人間の心と体の関係について総合的治療を行う科』といえます。
診療体制
初めて心療内科を受診する際は,今までの医療機関で受けた検査結果や治療内容が分かった方が効率よく診療が受けられますので,紹介状をご持参下さい。また,心身症状があっても精神科受診の方が望ましい場合もありますので,予め電話などでご相談の上ご予約下さい。受診希望の患者さまが多い場合は,2〜3週間お待ちいただくことがありますが,お急ぎの場合は最寄の心療内科をご紹介するこもできます。



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