診療科のご案内

救命救急センター

診療内容

東京消防庁により選定された3次救急患者さんを中心に,重症救急疾患に対する救命救急医療・集中医療を行っています。一般病院で治療にお困りの場合でも,対応させていただきます。

救命救急センターで診療している疾患

  • 心肺停止,蘇生後脳症,低酸素脳症など
  • 中枢神経系疾患(重症頭部外傷など)
  • 外科系疾患(重症胸腹部救急疾患,多発外傷など)
  • 内科系疾患(重症呼吸不全,劇症肝炎,敗血症,多臓器不全,代謝性疾患など)
  • CCU(急性心筋梗塞,不安定狭心症,急性大動脈解離など 東京都CCUネットワーク:急性大動脈スーパーネットワーク参画施設)
  • SCU:脳卒中外科集中治療センター(脳血管疾患など)
  • BCU(重症熱傷:熱傷救急ネットワーク参画施設)
  • 母体救命対応総合周産期母子医療センター
  • こども救命センター

特徴・特色

  • 年間症例数は合計約2000症例であります。
  • 毎朝,各専門分野のスタッフがミーティングを行い,治療方針を決めております。
  • 多領域にわたる疾患に対しては,各専門分野のスタッフが共同で対処することにより,単一科では施行できない総合医療を得意としています。
  • 薬剤師・看護師・臨床工学技士・診療放射線技師などコメディカルと医師が密接な関係のもと,集中治療を施行しています。
  • 心肺停止症例に対しては,通常の心肺蘇生法の他にPCPS(経皮的補助人工心肺)などの体外循環を駆使した心肺蘇生補助や,蘇生後は脳低温療法の併用による新しい脳保護治療を行っています。
  • 重症脳動脈瘤破裂・脳血管塞栓症に対しては,外科的治療や血管内手術を行い,治療成績を向上させています。
  • 術後合併症により危険な状態になった患者さんの集中治療を引き受けています。
  • 腹部・骨盤血管損傷症例に対しては,血管内手術を適用し高度の集中治療で大きな成果を上げています。
  • 重症熱傷症例に対しては,専門の熱傷ケアユニットを用意し集中管理を施行しています。
  • 急性呼吸不全・慢性呼吸不全急性増悪症例に対しては,最新のモニターと人工呼吸器を整え,その集中治療を得意としています。
  • 急性腹症をはじめとした重症腹部救急療法および重症急性膵炎に対する高度な治療を行っています。
  • 腎不全,肝不全,多臓器不全症例に対しては,他病院からの依頼も含め年間約50~70症例の急性血液浄化療法を施行し大きな成果を上げています。
  • 年間約100症例の薬物中毒症例に対しては,集中管理による早期解毒後,当病院精神科協力のもと,メンタルケアの充実を図っています。
  • 急性心筋梗塞症例に対しては,24時間いつでも冠動脈造影・カテーテルによる治療が施行できるシステムを作り,大きな治療成果を上げています。
  • 大血管疾患の重症例に対しては,心臓血管外科の協力のもと,周術期管理をおこなっております。

診療体制

重症患者さんは多臓器にわたり障害を起こしていることが多いため,救命救急科では,専門医師が診療科の垣根をはずした救命・集中治療を行うようにしています。各専門医療チームは24時間体制で待機しており,いつでも重症患者さんを受け入れています。患者さんの管理に関する相談にも適宜対応いたしますのでご連絡下さい。

その他

回診・カンファレンスの日程

下記の内容について,関心のおありになる方の参加をいつでも歓迎致します。

教授回診
月曜日  午後1時30分~
医長回診
月曜日~土曜日  午前10時~
入院患者の治療カンファレンス
月曜日~土曜日  午前9時~
症例検討会
木曜日  午後1時30分~
教育カンファレンス
月曜日  午後4時~

特にご紹介頂きたい疾患

お気軽にご相談下さい。

  • 脳梗塞急性期治療(特に発症から3時間以内)
  • 重症頭部外傷患者
  • 脳動脈瘤破裂による重症クモ膜下出血患者
  • 急性呼吸窮迫症候群
  • 重症急性膵炎
  • 急性腹症
  • 急性血液浄化法を必要とする疾患
  • 敗血症
  • 多臓器不全
  • 急性心筋梗塞・不安定狭心症
  • 術後合併症
  • 急性薬物中毒

脳卒中ケアユニット(SCU:Stroke Care Unit)の新設

我が国の脳卒中による死亡者数は第3位であり,また,たとえ救命されても麻痺などの重篤な障害を残す可能性が高い病気です。現在の脳卒中患者数は約170万人とされていますが,今後,高齢化が進行するに従い2020年には300万人に達すると予測されています。適切なリハビリテーションを行わないと麻痺などのために寝たきりになることがあり,現在要介護者の原因のトップは脳卒中であり医療費用が最もかかる疾患の一つです。
脳卒中は我が国の医療において極めて重要な疾患と考えられます。2005年には,脳梗塞に早期に投与すると転帰の改善が可能とされている薬として,組織プラスミノーゲンアクチベーター(t-PA)が認可されました。この薬を有効に使用するには発症から3時間以内に投与する必要があり,脳卒中救急医療体制の確立が急務です。「早期」に脳梗塞を発見して,「早期に救急車」でこの薬を投薬する病院に搬送し,「早期に脳梗塞を診断」した上で,この薬を投与することの重要性が強調されるようになりました。

脳梗塞は,初期の救急体制からその後のリハビリテーションも含めた,一貫した治療体制を組む必要があります。そのため近年,脳卒中の治療を円滑に行うために脳卒中ケアユニット (SCU:Stroke Care Unit)という概念が確立してきました。SCU とは,治療開始が3時間以内と限られているt-PAを遅延無く投与するために常に救急体制とリンクを行い,また,脳卒中の発症後のリハビリテーションをすぐにでも開始できるようなシステムを持った病床です。SCUに入室することにより脳卒中の転帰が良くなったとの報告が多数見受けられます。

この様な状況の下,日本大学板橋病院救命救急センターでは6床の脳卒中ケアユニット(SCU:Stroke Care Unit)ベッドを新設いたしました。当センターは,今後,高齢化社会に向けて激増することが予測される脳卒中診療の新たな構築に向けて,より良い地域医療を提供するために日夜診療に励んでおります。

関連情報

ページトップ