がん診療について

キャンサーボード

当院では,がん薬物療法を中心とした治療・臨床研究・教育により,がんの治癒率の向上及びがん医療の質の向上を目指す目的で,平成17年7月に外来化学療室設立準備委員会を設置し,平成18年1月より外来における通院がん化学療法センターをスタートしました。治療環境を整備し,医師,薬剤師,看護師等の連携によってより快適,安全な外来化学療法を提供し,患者さんからの好評判を得ております。

外来化学療法設立準備委員会は平成18年1月より外来化学療法室運営協議会となり, 外来の化学療法のレジメンの審査,抗がん剤治療の医療安全,患者教育,がん医療の啓発,がん化学療法情報の提供,など化学療法に関わる全般的な諸問題について協議しています。また院内の各科から選任されたがん診療の専門家による委員によって抗がん剤のレジメンを審査し,エビデンス(科学的根拠)に基づく,安全かつ,効き目の高い抗がん剤治療を行っています。

また,平成19年4月1日より,先進的・集学的がん診断・治療の充実を図るとともに,研究及び教育に関連した病院機能を整備するために腫瘍センターを設立し,併せて緩和ケア外来,がん相談支援室ともに,一層連携を強化するシステム(cancer board: キャンサーボード)を構築しました。キャンサーボードは病院各診療科及び中央診療施設等における臨床腫瘍医療の実態把握と,先進的・集学的ながん診断・治療システムの導入について企画し,また病院内のがん診断治療に関わる包括的な検討を行う組織として整備されました。

これまでも個別に複数の診療科の間で定期的にカンファレンスが開かれ,治療法が討議されてきましたが,今回,がん診療連携拠点病院の更新を契機に,がん関連のカンファレンスを領域別Cancer Boardとして,整理し,従来と同じく,すべての医療従事者に公開しております。領域別Cancer Boardにおいては診断・治療に関する問題症例のカンファランスを定期的に行い,各種のがんの治療方針を診療科・部門の枠を超えて策定し,診療の質の向上を目指します。Cancer Boardの役割は(1)領域別Cancer Boardの活動を援助するともに,(2)化学療法の標準化,(3)がん診療に関する地域の医師への研修,教職員,学生教育にも関与してまいります。Cancer Boardが機能することにより,がん診療の教育的効果を高め,当病院の総合的診療能力がより一層発揮できるものと思います。

また,地域において癌診療を行う医療機関,かかりつけの先生方にも,当院の癌診療にかかわる情報を共有していただくことにより,広く地域への均等な治療情報が提供可能となることと考えております。

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