チリーワインの歴史は、200年以上である。当時フランスから葡萄の苗を輸入した。1860年代にフランスでは病気(フィロクセラ)のため葡萄の木が枯れ、フランスの葡萄園は新しく植え替える必要があった。チリーワインはそれ以前に輸入した葡萄の木を利用したので、病気もなく、最も古い葡萄の木が使われている。その後、チリーは国内のマーケットのためにのみ、ワインを生産したので、国際的にはあまり知られなかった。しかし、1980年以降、チリーのワイン生産者はもっと国際スタンダードに合わせて、ワインの生産に努めた。

チリー人のミグエル・トレス氏などが新しい資本のもとで、葡萄の耕作方法およびワイン工場を更新した。それとともに、国際一流メーかーもチリーのメーカーと共同会社を作り、資本、技術、葡萄の種類なども国際レベルに及んだ。その中では、フランスのMouton-Rothschild, Lafite-Rothschild, カリフォルニアのRobert Mondaviなどの有名なワイン・メーカーも含まれている。

気温も土もワイン用の葡萄の栽培にとって非常によいので、チリ―ワインは‘悪い年’ということはほとんどない。北と南との間には葡萄の質にあまり差がないが、西と東の間は多少気象が違い差がみられる。特に北東のアタカマ砂漠付近の気象は、他の地方に比べて違うので、葡萄の種類がことなる。

北から南へ渓谷の多い国なので、その渓谷で葡萄栽培が行なう。首都のサンチアゴの北にあるアコンカグア谷は、チリ―の東西を横切る一番大きい渓谷である。その一部は白ワイン葡萄栽培に適しているカザブランカ地方が含まれている。

殆どのワイン生産は、中央渓谷地方にある。この地方はマイポ、ラペル、クリソとマウレ4つの谷が囲まれて豊かな土に恵まれてある。水源はアンデス山脈にあるので、冷たくて、ミネラルの多い水だある。

 

葡萄の種類

 

                                                                     

カべルネー・ソブイニヨン                                             ソビンオン・ブラン

メルロー                                                                 シャルドネイ

ピノ・ノアー                                                             ゲヴルヅトラミナー

マルベック                                                             シェニン・ブラン

 

今回、赤ワインの、チリ―ワインの代表ワイン5つを選び、試飲しようと思う。

 

1. アルマヴィーヴァ 1998

フランスのムートンとチリ―の1番大きいメーカーCYTとの共同生産ワイン。名前はフィガローの結婚の主人公の一人である、アルマヴィーヴァ男爵から取られた。葡萄は、サンチアゴ南のプエントー・アルトーで育てた、カべルネー・ソブイニヨン,カべルネー・フランとメルローである。アルコール分13.5%。

        2. セーニャ 1997

アコナグア地方唯一のメーカーエラスリスの代表ワイン。

葡萄はカべルネー・ソブイニヨン84%、カルマネーレー16%。アルコール分14%。

 

        3.  エラスリス   ピノー・ノアー1997

 

                                           

葡萄は カサブランカ渓谷のピノー・ノアー (100%)

アルコール 14%。

 

 

 

 

4. カボ・デ・オルノス   1997

 

メーカーはヴィンヤ・サン・ペドロである。葡萄は

ロンテイ渓谷産のカべルネー・ソブイニヨン(100%)。

アルコール分13%。

5. フィステラエ   1996

メーカーはコウシニヨマクールである。葡萄は

マイポ渓谷産カべルネー・ソブイニヨンとメルローである。

アルコール分12.7%。