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5、ER Medical Terms -医学用語集-

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 ERでの医師の会話の中に出てくる医学用語集です。
専門的な用語がわかればERをさらに楽しむことが出来ると思います。
<目的>

  • ERの中の医師の会話がなんとなくわかるようにする
  • 一般の人がある程度理解できるようにする
  • そのために正確さを欠いている箇所があるかもしれないが目をつむることにする
  • 吹き替えや字幕のERに対応


ERの医学用語大募集中!!!
 ERに出てくる医学用語で意味のわからない用語を募しております。はっきりわからなくても、ぜんぜんOK「こんなふうに聞こえる用語なんだけどー」でもかまいません。私がわかる用語なら必ずお答えします。どうぞ、お気軽にE-mailにてお尋ね下さい。

postわからない医学用語はこちらに!!!


12誘導
心電図をとるときの電極(吸盤みたいなやつ)をつけますよね。あれからえられる心電図のこと。第1誘導、第2誘導、第3誘導、aVR、aVL、aVF、胸部誘導(V1、V2、V3、V4、V5、V6)の計12個。
 
1単位(血液)
200mlの血液のこと(ERではかなりの量の血液が消費されていることがわかる)。
 
5ぷろ
5%の意味。ドイツ語のProzent(プロツェント);パーセントの意味からきた。ドラマの中では5%ブドウ糖液の意味で使っているらしい。
 
ACE阻害剤
Angiotennsin Converting Enzyme;アンギオテンシン・コンバーティング・エンザイム(アンギオテンシン転換酵素)を阻害し、血圧を下げる薬の一つ。
腎臓に入る動脈の血圧が下がると、身体はやばいと感じて、レニンというホルモンを腎臓の傍糸球体装置から出す。これはアンギオテンシノーゲンをアンギオテンシンに変える。アンギオテンシンは血管を収縮する作用をもっている。ACE阻害剤はこれを阻害することで血圧を下げる。
 
AZT 
アジドチミジン;azidothymidineのこと。AIDS(後天性免疫不全症候群)の治療薬。
 
Billroth I法(ビルロートI法)
胃切除術を行った時の再建術式の一つ。胃切除術を行った時の再建術式の一つ。胃を半分のところで切り、胃の出口(胃と十二指腸の境)で切ると、胃の肛門側半分が採れる。これを幽門即胃切除術という(かなり大雑把な説明ですが)。このとき胃の切り口と十二指腸の断端(胃と十二指腸の境のところ)をつなぎ合わせて再建する。Billroth II法より生理的(業界用語で「元の状態に近い」と言うような意味)であるのでよく行われる。
 
Billroth II法(ビルロートII法)
胃切除術を行った時の再建術式の一つ。胃を半分のところで切り、胃の出口(胃と十二指腸の境)で切ると、胃の肛門側半分が採れる。これを幽門即胃切除術という(かなり大雑把な説明ですが)。このとき胃の切り口と小腸の一部をつなぎ、十二指腸の切り口は閉じて再建する。Billroth I法ができないときや、十二指腸断端に適度な大きさを作ることが出来ないとき行う。Billroth I法に比べて生理的(業界用語で「元の状態に近い」のような意味)でなく後遺症もあるのでBillroth I法のほうが行われることが多い。Season2、第15話「Baby Shower」でキャンセルになってしまったベントンの手術はこれだった。
 
CCU 
Colonary Care Unitのこと、つまり、冠状動脈疾患集中治療部のこと。
 
CAPDupdateblink
continuous ambulatory peritoneal dialysis、つまり持続性腹膜透析のことです。慢性腎不全で社会復帰を目的とする方、血液透析が合わない慢性腎不全患者(小児、高齢者)で用いることがあります。
 
CBCupdateblink
Complete Blood Countの略でいわゆる日本語でいうところの血算というもの。具体的には赤血球数、白血球数血液分画、血小板数、Hb、Hctなどを指す(詳しくは医学用語の血算をご参照下さい)。
 
Charcotの三徴
胆道に感染が起こり胆管炎となったき、起こる症状。「三徴」とは業界用語で3つの症状を意味し、高熱、黄疸、右上腹部痛のこと。「Charcot」をなんと読むかは実は正確には知らないのだが、「サルコー」とか「シャルコー」と読んでいる先生が多いような気がする。Season2、第13話「It's Not Easy Being Greene」で胆石症の患者にルイスが腹部エコーを行おうとすると、ウィーパーがルイスに腹部エコーをしないように言うとき説明しているのがこの用語。
 
CPA
Cardiopulmonary Arrestの略したもの。心肺停止の意味。「DOA」の項目を参照のこと。
 
CPR
Cardiopulmonary Resuscitationの略したもの。救急蘇生法の意味。
 
CT
Computed Tomographyのこと。X線を利用して、人間の水平断を一定の厚みに一定の間隔毎に撮影する検査。医学のいろいろな分野で利用されている。
 
DDI
ジダノシンという、AIDS治療薬の一つ。HIVの増殖を抑える働きはあるので延命効果はあるが、HIVが感染している状態を治すことはできない。副作用として急性膵炎、末梢神経炎などがある。
 
DIC
Disseminated Intravascular Coagulation syndrome;播種性血管内凝固症候群のこと。何らかの原因により血管内で血が固まる規序(凝固)が活性化され、小さい血管の中に血栓がいろいろなところにできる。同時に血栓を溶かす規序(線溶)も亢進するため出血傾向(血が止まらない、血が出やすい)となる。
 
DOA
Death On Arrivalの略。来院時心肺停止のこと。今はCPA(Cardiopulmonary Arrest)という傾向がある(と救命救急の先生が言っていた)。
 
ECG
心電図のこと。英語でElectriccardiogramを略したもの。
 
EKG
心電図のこと。ドイツ語のElectrokardiogrammを略したもの。
 
ERCPupdateblink
Endoscopic Retrograde Cholangiopancreatography;内視鏡的逆行性膵胆管造影のこと。内視鏡を口から十二指腸のファーター乳頭の方へ入れて膵管、胆管を造影する検査。胆石、胆管癌、胆嚢癌、慢性膵炎、膵癌、原発性硬化性胆管炎などの検査に用いる。
 
FDA
米国食品医薬品局:U.S. Food and Drug Administrationのことで、食品、医薬、化粧品などを監督する米国官庁である。例えば缶詰、レトルト食品など加工食品を日本から米国に輸出する場合でも製造、規格、表示などFDAが施行する数々の規則に適合する必要がある。Season2、第14話「The Right Thing」でベントンがヴューセリッチと対立したとき出てきた言葉。
FDA情報(http://www.bekkoame.or.jp/~jcarl/library/fdainfo/fdaguid.htm)
FDAの公認HP(http://www.fda.gov/)
なども参考にして下さい。
 
GGF1
番組中では血算、生化学、胸部X線、検尿、血液培養のことと言っていたが私は知らない。
 
ICU
Intensive Care Unitのこと。つまり、集中治療部のこと。大きな手術受けたときや、手術後状態が不安定なとき、開胸手術を行ったとき、高齢者など厳密な看護が必要とする時にここのお世話になる(標準外科学 第6版 医学書院より)。
 
LSD
幻覚発現薬。精神依存性と耐性はあるが身体依存性はないとされている。乱用時には感覚変容、幻覚が起こる。また、一度でも乱用すると場合によってはその後遺症がいつまでも残る精神毒性があることが知られている。日本では麻薬および向精神薬取締法で規制されている。
 
MRI
Magnetic Resonance Imaging;核磁気共鳴画像のこと。体の中の水分子の中のプロトン(H+)があるのを利用して、そのプロトンを磁石としての性質を利用した方法。CTとは違っていろいろな角度の断面像を撮ることが出来る。脳幹、脊髄の病変などに有用。
 
PaCO2
血液中の二酸化炭素濃度のこと。正常値は35〜45mmHg。
 
PT
プロトロンビン時間のこと。出血したとき血が正常に固まって止まるかどうか調べる検査の一つ。いわゆる凝固機能検査の一つで凝固因子の外因系と呼ばれるものを調べている。Season2、第16話「同僚;The Healers」ではマークが早口にオーダーしている。
 
PTSD
Post Traumatic Stress Disorder;外傷後ストレス反応のこと。外傷後ストレス反応の項目を参照して下さい。
 
PTT
部分トロンボプラスチン時間のこと。出血したとき血が正常に固まって止まるかどうか調べる検査の一つ。PTと同様に凝固機能検査の一つで凝固因子の内因系と呼ばれるものを調べている。Season2、第16話「同僚;The Healers」ではマークが早口にオーダーしている。
 
PVC
premature ventricular contractionの略で心室性期外収縮のこと。健康な人は心臓の洞結節から出る刺激に従って心臓が収縮しているのだが、これに対して心室で心臓が収縮するための刺激が勝手に起こり、しかも本来出る刺激よりも早く起こっために起こる病気。不整脈のひとつ。急性心筋梗塞、ジギタリス中毒等で起こる。症状は動悸が主である。治療薬はリドカイン。
 
ST上昇
心電図の所見の一つ。細かい違いはあるがおおざっぱに言えば、心筋梗塞、心室瘤、心膜炎、異型狭心症などで現れる所見。番組では心筋梗塞の場面で出ることが多いのでは?
 
TPA
Tissue Prasminogen Activator組織プラスミノゲンアクティベーターのこと。血液が固まったもの(血栓という)を溶かす機構(線溶系)の促進因子の一つ。これを薬として使って血栓(血管の中を詰まらせているもの)を溶かす。
 
悪性過高熱(あくせいかこうねつ)
悪性高体温症のこと。全身麻酔を始めた後に急激に体温が上昇する。41℃以上に達する。ハロタン(ハロタン参照)で麻酔をしたときサクシニルコリン(サクシン参照)を使ったときに多いが、他の麻酔剤でも起こる可能性はある。横紋筋(一般的にいう筋肉ってやつ)が硬直する。また、血圧下降、酸素欠乏、腎障害、アシドーシス、電解質異常、血液凝固異常等が起こる。起こったときには手術中止、麻酔も中止、100%酸素投与、身体をとにかく冷やす。Season2の第13話「It's Not Easy Being Greene」でベントンが行っているオペ中に起こった病気である。
 
アスピリン
代表的な非ステロイド性抗炎症薬。鎮痛作用があり頭痛、筋肉痛、関節痛のような痛みに対して有効。その他に熱を下げたり、炎症を抑えたり、血小板凝集作用がある。熱が出たとき、慢性関節リウマチに用いる。
 
アセトアミノフェン
解熱鎮痛薬としてアスピリンと同じ目的に使う。胃腸障害や血小板を固まる機能を抑えることがないので、胃潰瘍や血が止まりにくい病気で、酸性抗炎症薬(アスピリン、インドメタシンなど)が使えない患者の方には適当な代用薬となる。
 
アデノシン
アデノシン作用増強性血管拡張薬のことか?。狭心症の薬の一つ。血小板を凝集させるのを抑制させるとか、血管を拡張させるのを助けるとかいわれている。
 
アトロピン
副交感神経をブロックする薬。消化管の動きを少なくし、気道の粘液分泌を抑えたり、気管支を拡張させたりする。瞳孔を散瞳させる。主に麻酔を行う前に唾液、分泌液を抑制したり、麻酔を行う際に起こると厄介な反射を予防するために投与される。
 
アニオンギャップ
アニオンギャップ(anion gap;AG)とは体の中の電解質のバランスをみる指標の一つ。これが増えると他の酸が上昇していることを示す。代謝性アシドーシスの鑑別に重要である。次の式で表される。AG = [Na+] - ( [HCO3-] + [Cl-] )。正常値は12±2mEq/l。
 
アプガースコア
Apgar score。新生児仮死の程度を評価するのに使う。生後1分後に採点し、仮死があるなら5分後にもう一度採点する。10典満点で10〜8点は正常、7〜4点で第1度仮死、3〜0点で第2度仮死となる。ERでは出産のシーンでよく出てくる。
 
アンセフ
セフェム系抗生物質のことか?
 
アンピシリン
β-ラクタム系抗生物質でペニシリン系に含まれる。
 
アンプル
薬の入っているビンのこと。
 
アンホテリシンB
抗真菌薬の一つ。カンジダ、クリプトコッカスなどの真菌(カビみたいなもの)に罹ったとき使う。消化管からはほとんど吸収されない(つまり口から飲んでも効かない)ので静脈内、または髄腔内(脊髄のある部屋みたいな所)へ直接投与する。
 
異型狭心症updateblink
冠動脈の攣縮(spasm)によって心筋へ行く血液が減ってしまい狭心痛を起こす病気。狭心症の中のいくつかある種類の中の一つ。夜間・早朝に起こりやすく、運動などの労作とは無関係であるとされている。
 
胃洗浄
薬物などを大量に飲んでしまった時、中毒となるのを防ぐために行われる。口からチューブを入れてそのチューブからぬるま湯を入れること。食事後4時間以内で吸収がそれほど早くない薬物の場合に効果がある。時間が経てば経つほどやっても意味がなくなる。左側臥位にし頭を低くし胃の中のものが十二指腸や気管へ入ってしまわないようにする。
 
インシュリン
血液中の糖を身体の細胞に送り込むことにより血糖を下げる作用がある。膵臓のランゲルハンス島B細胞から出るホルモンの一つ。
 
Wernicke脳症(ウェルニッケ脳症)
ビタミンB1の不足によって起こる病気。譫妄(せんもう)外眼筋麻痺(目の周りにある筋肉で目の方向を変える役目をする)運動失調などの神経症状を起こす。慢性アルコール中毒患者に多い(アルコールしか飲んでないから栄養のバランスが悪いためビタミンB1の不足も不足する)。たとえ回復しても、Korsakoff(コルサコフ)症候群(症状は、記名力障害、失見当識、作話)を残す。
 
エピ
エピネフリンのこと。アドレナリンと同じ。
 
エピネフリン
アドレナリンと同じ意味。心臓の収縮を強くし、拍出量を強める作用がある。ドラマの中では「エピ」ともいっている。
 
Oマイナス
血液型がO型でRH(-)の血液のこと。緊急時に血液型がわからない患者に輸血しなければならない場合に用いる。O型の赤血球の表面にはA、B抗原がないのでA型(抗B抗体を持つ)、B型(抗A抗体を持つ)の人に輸血(赤血球のみ)しても大丈夫である。しかし、O型血清中には抗A抗体、抗B抗体があるので血清までもA型やB型の人に輸血するのは望ましくない(抗A抗体はA型の血液中の赤血球の表面にあるA抗原と、抗B抗体はB型の血液中の赤血球の表面にあるB抗原とはんのうしてしまうから)。RH(-)の血液中には抗D抗体がないのでRH(+)の人に輸血しても平気である(が、RH(-)は貴重なのでもったいないと思う)。―少しややこしい話になってしまいましたね。
 
外傷後ストレス反応
別名;PTSD (Post Traumatic Stress Disorder)。ひどく脅威的、あるいは外傷的な出来事、状況(災害、激しい事故、暴行など)に対して遅れて出てくる反応、外傷後、数週から数カ月ひわたる潜伏期間(6ヶ月を越えることはまれ)を経て発症する。
多くの症例では回復するが、時に慢性化することがある。症状としてある種の無感覚、情動が鈍化すること、アンヘドニア(例;事故の場面がパッと目に浮かぶなど)、外傷体験を想起させることからの回避、フラッシュバック(進入的回想)、悪夢など、外傷を想起させる刺激により、恐怖、攻撃性が出現することがある。
ベトナム戦争帰還兵(映画「ランボー」の主人公がこの病気に罹ってる設定になっている)、フォークランド戦争帰還兵、サリン事件の被害者などにみられる。
 
カウンターショック
心室細動の際に行われるもの。直流を通電させることでバラバラな方向を向いている心臓の電気的な信号の方向を一定の方向に揃える。これにより正常なリズムに復帰させる。
 
過換気
代謝の要求以上に換気することをいい、呼吸の頻度、大きさ、ともに以上に増大した状態。
 
拡張型心筋症
心臓が外側に向かってどんどん大きくなるが、心筋(心臓の壁)は薄い病気。心臓の収縮力が弱く、心不全に陥りやすい。予後不良の病気。欧米では心臓移植の対象となる病気である。
 
過呼吸
普通に息しているよりも呼吸回数が増えている状態。過呼吸にすると体の中のに酸化炭素が減り、身体のpHに影響を与える。
 
カテーテル
身体の中の尿や出したり、血管造影をしたり、血栓を除去したり、血栓を溶かしたりするときに使われる細い管みたいな物。尿道カテーテル、Fogartyカテーテル、Swan Ganzカテーテルなどたくさんある。
 
鎌状赤血球
黒人に限ってみられる赤血球の種類。米国黒人の8%にみられる。わずかながらマラリアに抵抗性をもっているので、アフリカでマラリアに抵抗するために獲得した遺伝子と考えられている。しかし、この赤血球は弾力性がないため血管につまりやすく、溶血性貧血、臓器内出血性梗塞を起こす。
 
カロー三角
Calot's triangle;カロー三角のこと。胆嚢管、総胆管、肝臓下面とで囲まれる三角のこと。この三角には胆嚢動脈を走ることが多いので手術の時、良い目標となる。第1シーズン「多事多難」でカーターが手術中に質問されて答えられ、手術にはいれたのがこの用語。実は手術に入る前にスーザンから教わったポイントだったのだが。
 
川崎病
小児科の病気で、1967年に川崎富作博士によって報告された病気である。

主に乳幼児に起こる病気で、突然、高熱が続き、発疹、首のリンパ節が腫れたり、目の結膜が充血したり、舌が張れたりする(これを業界では「苺舌」という)。病気が起こって2〜5日目には手や足が腫れたりもします。10〜15日目には爪と皮膚の境目から皮膚がぽろぽろと剥けることがある。

一番怖いのは心臓をぐるりと囲み心臓に酸素や栄養を運ぶ冠動脈という大切な血管に瘤(血管の一部が異常に膨らんで袋みたいになる)ができることである。この瘤の部分は血が滞りやすいせいか血の塊が出来やすく、この塊が冠動脈に栓をしてしまう。すると心筋梗塞になる(医学用語集の心筋梗塞、動脈瘤を参照)。心筋梗塞は心臓の壁が壊れてしまい、さまざまな病気を引き起こす原因となるのでのでとても怖い。

治療はアスピリンが良いとされてます。また、近頃ではガンマ・グロブリンが効くとの報告があるので、よく使われている。

原因はまだよくわかっていない。ただ、どうも体中の血管に炎症が起こることが原因と考えられている。4歳以下の子供が80%を占めます。日本に多いそうである。年間約3000人の人がかかっている。死亡率は0.3%である。
 
気胸
胸腔内に空気が流入し肺が虚脱した状態のこと。胸腔内の圧が上昇しているため肺が膨らもうとしてもできない。気胸の程度、原因によっても違うが呼吸困難、胸痛を訴えることが多い。
 
急性アルコール中毒updateblink
短い時間にたくさんのアルコールを摂ったために起こる酩酊状態のこと。血中0.02〜0.04%では多幸症、感覚麻痺、判断力がやや鈍ってくる(爽快期)。血中0.05〜0.10%では手の動きが活発になる、抑制がとれる、体温上昇、脈が速くなるなどが起こる(ほろ酔い初期)。血中0.11〜0.15%では気が大きくなる、大声でがなり立てる、立てばふらつく(俗に言う「千鳥足」)などが起こる(ほろ酔い極期)。血中0.16〜0.40%では酩酊期、泥酔期で意識混濁で言葉もおかしくなる。040%以上では昏睡状態。ちなみに血中1mg/mlは血中0.1%に相当する。致死量は5mg/ml(=ビール1ダース=ウイスキー1本=日本酒1升)。
 
凝固機能
血液が正常に固まるかどうか調べる検査。
 
狭心症
心臓に酸素や栄養を運ぶ血管に冠動脈というのがある。これは心臓の周りを走っている。これが細くなったため、血液を全身に送り出す運動を心臓が行うのに必要な酸素がえられなくなるために起こる病気。細くなる原因として動脈硬化、冠動脈の痙縮が多い。突然起こり、胸が締めつけられるように痛くなる。心臓に負担を掛けると(運動、労作時)に起こりやすい。ニトログリセリンを舌の下に入れると良くなることが多い(医学の業界用語ではニトログリセリンの舌下投与が有効という言い方をする)。心電図の変化は発作中に一過性のST低下(異型狭心症、貫壁性虚血を除く)となる。これが効かなくなると冠動脈の詰まった状態、つまり心筋梗塞を疑う。
 
緊張性気胸updateblink
気胸の種類のひとつ。気胸では胸膜が破るがこの破れた穴が偶然弁のようになってしまったとき起こるもの。肺を覆う胸膜が破れると息を吸ったときにはこの破れた弁は開き吸った空気が穴を通って胸腔に漏れていく。しかし息を吐いたときにはこの破れた穴の弁は閉まってしまい胸腔に入った空気は出ない(これをチェック・バルブ機構という)。つまり空気は胸腔の中に漏れていけるが、出てくることは出来ない。空気は胸腔に溜まるだけとなり肺を圧迫し呼吸が苦しくなる。胸痛、呼吸困難、進行するとチアノーゼや心不全となる。
 
グラスゴーコーマスケール
意識障害の程度を評価するのに使う。合計3点〜15点であり点が低いほどやばい。運動機能、言語機能、開眼機能をそれぞれ評価する。別名GCS。ちなみに日本ではJCS(Japan Coma Scale;3-3-9度方式ともいう)を主に用いている。
 
グラム染色
細菌をプレパラートで見るときに行う染色法。一番よく使われる有名な方法。
 
グリセオフルビン
糸状菌というカビの仲間に対する抗生物質(抗真菌薬)で口から飲んでつかわれるが(これを業界では「経口的に投与する」という)吸収はあまりよくない。また、グリセオフルビンは爪、皮膚、髪の毛などに蓄積されやすいという特徴があるので、こういった所からカビが侵入しようとするを妨げる。
 
クリプトコッカス
鳩やネズミの糞便中にいて、免疫力が低下した人に感染(日和見感染)することが多い。主に肺と中枢神経を攻撃し、肺炎、髄膜炎を起こす。
 
クループ
いろいろな原因によって、声門の下の喉頭が狭くなり、呼吸しにくくなる病気の総称。ウイルスが原因のものは6ヶ月〜2才、細菌が原因のものは2〜10才によく起こる。クループは真性クループと仮性クループとにわけられる。真性クループはジフテリア菌の感染のために起こるもの。仮性クループはパラインフルエンザやアデノウイルスによって起こるもの。症状は声がかれたり、出なかったり(これを業界用語で嗄声;させいという)、吸ったときに喘息みたいに「ぜいぜい」してしまったり(これを業界用語で喘鳴;ぜいめい、ぜんめいという)、咳(犬吠様の金属製の咳嗽)がでる。小児科で扱うことが多いのでロスが「クループばかりだよ」とこぼすシーンがある。
 
クロスマッチ
交差適合試験のこと。輸血をする際に行われる検査で主試験と副試験の二つから成る。主試験は血液をあげる人の赤血球ともらう人の血清を混ぜて反応をみる。副試験はその反対を行う。
 
クロラムフェニコール
抗生物質の一つ。副作用が強いので、腸チフス、パラチフス等に使用が限定されている。
 
脛骨(けいこつ)
膝から足首までの骨には2本あるが、そのうち内側の太い方の骨。
 
脛骨動脈
前脛骨動脈と後脛骨動脈とがある。両者は膝の下当たりで膝窩動脈から別れる。前脛骨動脈は臑の辺りを通る。後脛骨動脈は全脛骨動脈より太い。ふらはぎの辺りを通る。
 
頚椎
首の骨のこと。全部で7個ある。
 
経鼻胃管
鼻から胃まで入れたチューブのこと。胃ゾンデとか胃チューブともいう。胃の中のもののを排除したり胃液をとったり胃洗浄の時などに行う。ちなみにERのビデオの字幕スーパー版の「径鼻胃管」は誤植。
 
血液ガス
血液中に溶けている酸素、二酸化炭素の分圧、血液中の重炭酸イオンの濃度、pHを計る検査のこと。正常値はおよそ、PaO2;80〜100mmHg、PaCO2;35〜45mmHg、HCO3;22〜26 mEq/l、pH;7.35〜7.45。
 
血液培養
細菌感染症が疑われたとき、患者さんの血液を採ってその細菌が何か調べるために細菌を培養する検査のこと。
 
血胸
胸腔内に血液が貯留した状態のこと。外傷によるもの、悪性腫瘍や炎症しているところからの出血によるもの、原因不明のものなどがある。肺損傷が起こったときには気胸も伴いやすい。
 
血算
血液中の単位体積当たりの赤血球、白血球、血小板の数を調べる検査のこと。
 
血中アルコール
血液の中のアルコール濃度のこと。致死量は5mg/ml(血中1mg/mlは血中0.1%に相当する)。これはビール1ダース、ウイスキー1本、日本酒1升に相当する。また、日本では酒気帯び運転となるのは血中アルコール濃度0.5mg/ml、呼気中0.25mg/mlでこれはビール大瓶1本に相当する。
 
結腸
大腸の一部。大腸は口側から肛門側に向かって、結腸、S字結腸、直腸に分けられる。結腸はさらに上行結腸、横行結腸、下行結腸に分けられる。
 
血糖値
血液中の糖の値。空腹時で正常値;70〜110mg/dl。
 
研修医
レジデントのこと。
 
減張切開
焼痂(しょうか)の長軸に沿って切開する方法。熱傷の救急処置のひとつ。四肢の全周に及ぶIII度熱傷では熱傷より末梢側の血行障害と壊死を起こすため行う。頸部や胸部のIII度熱傷では伸びない焼痂や浮腫のため胸がうまく動かないので呼吸がしにくいため行われる。
 
高圧酸素療法updateblink
圧力をかけて血漿中の溶解酸素を増加させて(Henryの法則)、ヘモグロビンと結合する酸素よりも血液中の酸素を増やす療法。CO中毒、ガス壊疽、空気塞栓、網膜動脈閉塞症などのとき行う。
 
喉頭鏡
気管内にチューブを入れるときに喉頭を直視する道具。先に電球がついている。
 
抗リン脂質抗体updateblink
リン脂質とは血の血清という成分や体の細胞の膜に含まれている大事な脂質である。しかし、自己免疫疾患(膠原病ともいう)と言われる病気の中に体の中ではなぜか抗リン脂質抗体というこのリン脂質に対する抗体ができてしまい、これが体の中のリン脂質を見つけてキャッチし壊してしまいうものがある。これを抗リン脂質抗体という。特に女性に多く起こります。抗リン脂質抗体はSLEで見られることが多いようである。
 
コカイン
局所麻酔作用、強力な興奮作用、交感神経の興奮を起こす。耐性と身体依存性はほとんどないされているが、精神依存性は非常に強い。精神的発揚、快感を引き起こす。薬が切れると反跳現象として抑制症状が現れる。その作用は強烈だが持続時間は短い。慢性中毒になると、幻覚、妄想、錯乱が現れる。日本では麻薬及び向精神薬取締法で規制されている。
 
臍帯(さいたい)
へその緒のこと。
 
細動
心室細動か心房細動のこと。心室または心房が細かく震えるだけでまとまった収縮をしてない状態のこと。
 
サクシン
サクシニルコリンのこと。脱分極性の筋弛緩剤で投与すると筋肉の収縮を緩められる。腹部手術や気管内挿管などを行うときに用いる。
 
サルコーの三徴
Charcotの三徴のこと。Charcotの三徴の項目を参照して下さい。
 
酸素飽和度
SaO2。血液中の赤血球のヘモグロビンが酸素と結合している割合。およそ100mmHgで100%飽和。60mmHg、90%より酸素分圧に対して急激に酸素飽和度は下がる。
 
子癇前症(しかんぜんしょう)
子癇が起こる前に起こる症状のこと。つまり子癇の前駆症状のことである。その症状として眼華閃発、上腹部痛(お腹のみぞおちの辺りの痛み)、頭痛、反射亢進などがある。
 
子癇発作(しかんほっさ)
妊娠・分娩・産褥中に突然に起こる痙攣発作で多くは意識消失を伴う。
 
ジギタリス
うっけつ性心不全の治療薬。心臓の収縮力を強める作用を持っている。日本語では強心配糖体という。ジゴキシン、ジギトキシンなどがある。安全な濃度の幅が狭いため、モニターする必要がある。ジゴキシンレベルを参照のこと。
 
子宮頸癌
子宮の下側1/3の円柱の形の部分を子宮頸部という。ここにできた癌のこと。40〜50才代に発症のピークがある。早婚や性経験が豊富な人に多い。症状は初期は無症状、接触出血、不正性器出血(出血が少量で続いたり、終わったりする)などで、末期には痛み(特に足)、足の浮腫、尿路障害、直腸障害がおこる。
コルコスコピィ、内診、組織診、膀胱鏡、直腸鏡、腎盂尿管造影、胸部X線撮影等で進行期を決め、それに従い治療をする。進行期には0期〜IVまであり、0期、Ia期には単純子宮全摘術、Ib期、II期には広汎子宮全摘術、III期、IV期には放射線治療(+化学療法)となっている(大雑把に言うと)。
 
止血鉗子
血を止めるのに使われる道具でラジオペンチみたいな形をしている。血管を挟んで出血を止める。代表的な物にコッヘル鉗子、ペアン鉗子等がある。
 
ジゴキシンレベル
心不全などに使われるジゴキシンなどの強心配糖体は安全域が狭く、ちょっと多いだけで中毒症状が現れる。そのため、使用するときにはその血中濃度をモニターする必要がある。
 
シャルコーの三徴
Charcotの三徴のこと。Charcotの三徴を参照して下さい。
 
術前管理
手術を行う日の前に患者に手術ができるような状態にするため、患者さんの体の調子を整え、それを手術まで保つこと。
 
静注(じょうちゅう)
静脈内に投与すること。
 
徐脈 
脈が正常より少ないこと。教科書的には脈が1分間に60回を切ることをいう。
 
心筋酵素
心臓の筋肉(つまり心筋)がやられたときに、壊れた心筋細胞の中から血中に出てくるの酵素のこと。心筋梗塞、心筋炎などが疑われたとき計る。
 
心筋梗塞
心臓に酸素や栄養のある血液を運ぶ血管を冠動脈という。これは心臓の周りをぐると囲むように走っている。この血管が詰まってしまうと心臓が酸素不足になる。酸素不足になった心臓の壁は死んでしまい、正常の心臓の壁のようには血液を全身に送り出す運動をしてくれなくなる。この状態を心筋梗塞という。前駆症状として狭心症の症状(狭心症参照)がある。この病気が起こった時には胸が締めつけられるように激しい痛みが30分以上続く。他に発熱、呼吸困難、吐き気、嘔吐、腹痛等もあることもある。血管が詰まる理由には動脈硬化が主である。心電図の変化は時間と共に変化するがT波増高、ST上昇(ST上昇参照)、異常Q波が主である。
 
心室性期外収縮
premature ventricular contraction;PVCのこと。PVCの項目を参照して下さい。
 
心室中隔穿孔(しんしつちゅうかくせんこう)
心臓の左心室と右心室の間を仕切る壁を心室中隔という。これを栄養する血管が詰まってしまったため、この壁はボロボロになり穴が開いてしまったこと。心筋梗塞後の合併症として起こることが多い(特に前壁中隔梗塞)。起こってしまったら早く外科的に治療するのが現在の趨勢となってりいる。
 
滲出液
浮腫液のひとつ。毛細血管には小さい穴が沢山あいていて、ここを低分子量の物質が行き来している。毛細血管のあなからの出ていきやすくなると、正常よりも多くの物質が血管の外の間質へ出ることとなり、間質の浸透圧が高くなって水を血管から間質へと移動させる。この間質へ移動した水が滲出液である。濾出液に比べて色は濁っており、細胞成分は多く、線維素も多い。蛋白量は4%以上、比重は1.016以上となっている。
 
心膜穿刺
心臓と心臓を包む心膜の間に針を刺すこと。これは心膜と心臓との間の空間(心膜腔)にたまった液体を抜くために行う。通常、仰向け、もしくは30度の位上体を起こした上体にして、心エコーをで確認しながら、劔状突起の左側と左肋骨の交点(Larry's pointという)から左肩の方に向けて刺す。心電図でモニターしながら刺していき穿刺針がどこまで入ったか見当をつける。
 
髄膜炎
背骨(これを脊椎という)の中にある神経の束(脊髄という)を包む軟膜にウイルス、細菌(結核も含む)、真菌(カビみたいな物)が感染し、炎症が起こったことによる病気。頭痛、吐き気、嘔吐(物を吐く)、重症になると痙攣、意識障害を起こす。髄膜炎だとはっきりわかるためには腰椎穿刺による髄液検査が必要。腰椎穿刺を参照のこと。
 
頭部外傷(ずぶがいしょう)
「頭部」は業界用語でなぜか「ずぶ」と読む。要するに頭にできた外部から機械的なエネルギーによる損傷のこと。
 
頭部裂傷(ずぶれっしょう)
頭に受けた傷の中の切り傷みたいなもの。医学の業界用語では不思議なことに頭部とかいて「ずぶ」と読む。なぜこう読むかは知らない。
 
スワン・ガンツ・カテーテル
Swan Ganzカテーテル。大きな静脈にこのカテーテルを入れて、心臓まで行かせる。カテーテルの先にはバルーン(=風船みたいな物)が付いていて心臓の中を血液の流れにのって肺動脈に引っかかるまで移動していき、右心房の圧力、右心室の圧力、肺動脈の圧力、肺動脈楔入圧(PAWP)を計る。心拍出量(=1分間に左心室から出される血液の量)も計れる。また、これから得られる値は心筋梗塞後の心不全に対する治療のためにも非常に有用である。
 
生化学
血液中の蛋白、蛋白の種類(アルブミン、α1、α2、β、γ)やCRP(炎症の指標の一つ)を調べる検査。
 
生検
biopsy;バイオプシーともいう。身体の病気の部分を一部切除して、プレパラートを作って、顕微鏡で病理組織学的に調べること(病理の項目参照)。その病変が悪性か良性か、またはその病変をみて最終診断名を決定する。針生検(needle biopsy)、部分切除生検、開放性生検、パンチ生検、吸引生検などがある。
 
生食
生理食塩水のこと。脱水状態の時などに使う。ちなみに人間は濃度0.9%。
 
制吐剤
吐き気を止める薬。吐き気が続いて食欲がなくなり困るとき、嘔吐が続いて脱水、電解質異常を起こすときに用いられる。
 
赤血球浮遊液
生理食塩水に少量の血液をいれたもの。ウイルス抗体価を調べるときに用いられる。つまり、患者さんがなにかウイルスの病気にかかっているかどうか調べるときに使う検査用のもの。ERの吹き替えではこの言葉が輸血するときにでてきているようだが恐らく赤血球浮遊液ではなく、赤血球濃厚液(いわゆるMAP)の間違えではないだろうか。
 
挿管
気管内にチューブを入れること。意識がない人の気道を確保するときに行ったり、気管内麻酔の時に行う。
 
代謝性アシドーシス
体のpHは緩衝系により常に一定の値、pH=7.4+-0.5で保たれている。しかし、体内で不揮発性の酸が異常に蓄積されたり、体内のアルカリ(主にHCO3)が失われると体のpHはアルカリに傾く。この状態を代謝性アシドーシスという。不揮発性の酸が異常に蓄積される状態には糖尿病ケトアシドーシスのようにケトン体が蓄積される状態などがある。体内のアルカリが失われる状態には下痢や腎臓の病気(近位尿細管アシドーシスなど)がある。
 
胎便(たいべん)
分娩後12時間、遅くとも48〜72時間で排泄される便。緑黒色の粘稠な便で赤ちゃんが母親のお腹の中にいたときや生まれるとき飲み込んだ羊水や、脂肪、胆汁、膵臓や腸からの分泌物を含んでいる。羊水中に胎便が含まれている場合は子宮内胎児仮死の疑いがある。
 
ダイランチン(Dilantin)  <Thanks to Miyu ! !>
一般名;フェニトインという薬の商品名<薬名検索辞典P1250(1984 株式会社 薬素時報社)より>。アメリカで使われているフェニトインの商品名で、日本では別な商品名のフェニトインが使われているようである。抗痙攣薬(=抗てんかん薬)の一つでてんかんの中の部分発作(なにか脳にやられているところがあるから起こるてんかん)に使われる。ただ、副作用も多く、歯肉が増殖したり、毛がたくさん生えたり、催奇形性(妊娠している女性に奇形のある子を生ませやすくしてしまうこと)があったりする。
 
タオルクリップ
towel clip;タオル鉗子のこと。手術用の布片を留めるときに使う。Season1でカーターが居眠りしている間にグリーンとルイスがカーターの足にギブス固定する場面ででてくる道具。
 
多呼吸
呼吸数と呼吸の深さの両方が増加した状態のこと。
 
多発外傷
重い損傷が2カ所以上に起こっている外傷のこと。具体的には頭部、胸部、腹部、骨盤、四肢のいずれか2カ所以上の損傷が合併した場合をいう。
 
多発性硬化症
中枢神経の白質のいろいろなところに脱髄が生じ、そのために起こる症状がさらに悪くなったり、軽くなったりする病気。寒い地域に住んでいる人に多い。青年〜若年成人層に好発する。
 
チアノーゼ
cyanosis。毛細血管中の還元型ヘモグロビンが5g/dlを越えると出現する。中枢型と末梢型がある、寒い日にプールに入ると唇が真っ青になるのは末梢型チアノーゼである。肺や心臓、血液に異常があって起こすのは中枢型チアノーゼである。
 
デメロールupdateblink
化学的には塩酸ペチジンというもの。鎮痛、鎮静、鎮痙攣のために用いられる。また、麻酔を行うときその補助的な役目をする薬としても用いられる。塩酸ペチジンには呼吸を抑制してしまう働きがあるためその量、また個人差などにより危険となる可能性がある。そのため、実際には、酒石酸レバロルファンというものを配合することで呼吸抑制を防止しているようである。ERでは鎮痛、鎮静剤として使われているようである。
 
電解質
血液中のナトリウム、カリウム、クロール、カルシウム、リン、鉄などを計る検査。人間の身体はこれらがある一定の値でバランスがとれようになっている。正常値はNa;135〜150mEq/dl、K;3.5〜5.0、Cl;95〜110mEq/dl、Ca;8.5〜10.5mg/dl、P;2.5〜4.5mg/dl、鉄;80〜160(男性)、70〜130(女性)ug/dl。
 
ド・ベーキーの分類
De Bakeyと書いてこのように読む。解離性大動脈瘤の分類のこと。I型からIII型まである。
 
糖尿病性ケトアシドーシス
糖尿病の人はインシュリンがなかなか膵臓から血中に出ない。そのため血の中に糖があってもそれを細胞の中へと入れることが出来ない(インシュリンの役目については「インシュリン」の項目を参照して下さい)。つまりインシュリンが出ないために血の中には糖があるのにその糖を欲しがっている細胞には糖を渡すことが出来ないのである。
細胞は栄養である糖が入ってこないため、体の中の別な栄養からエネルギーを手に入れようとする。それが脂肪である。この脂肪を酸化させてとりあえずエネルギーを手に入れる。しかし、この脂肪を酸化させたときの燃えかすはケトン体(アセトン、ハイドロキシ酪酸、アセト酢酸)といって酸の仲間なのである。
体の中のpHは緩衝系により常に一定の値に保たれている。ところがこのケトン体によって酸性に傾いてしまい一定のpHを保てなくなる。これを「糖尿病」による「ケトン体」による「酸性(acidosis;アシドーシス)」状態、つまり糖尿病性ケトアシドーシスという。症状として口が渇く、多尿、急激な体重減少、頻脈、縮瞳、はいた息がアセトン臭いなどがある。
 
動脈瘤
動脈の壁の一部に弱いところが出来て膨らんでしまった状態のこと。最終的には破裂して致死的になることが多い。
 
ドパミン
血圧を上げる薬。血圧を上げたときに乏尿(尿が少なくなること;400ml以下とされている)を伴わないので心原性ショックや出血性ショック、敗血症などの血管が収縮が起こるショックにも使われる。
 
トリアージ
事故、災害などではさまざまなレベルの症状をもった患者がたくさん現れる。その際、その症状の緊急度によって患者を分けて、効率よく治療するためのシステム。運ばれてくる患者を診てトリアージタッグをつけて分ける。トリアージ・タッグは黒;DOA、黄;様子を見るべき患者、赤;一刻を争う患者、緑;現時点では平気、を表す。もともとは軍隊で傷病兵をスムーズに収容し、治療するために使われていたもの。Seaon1、第10話「つかの間の安息;Blizzard」ではトリアージタッグが登場し、ダグがトリアージしている。Season2、第16話「同僚;The Healers」ではダグが「君たちがトリアージして症状を知らせろ」と言っている。 
 
ドレーン
傷の中に分泌物が溜まったり空気が入ってしまうと傷の治り具合は悪くなるのでそれを出すために入れるゴムやビニールの管。
 
ナルカン
麻薬拮抗薬、ナロキソンのこと。麻薬性鎮痛薬であるモルヒネの効き目を減らす薬。
 
ニトログリセリン
狭心症に使う薬。狭心症の発作が起こった時に舌の下に投薬する薬として有名。
 
妊娠中毒症
妊娠の後半期に起こる病気。浮腫、蛋白尿、高血圧を主な症状とする。前妊娠の約10%にみられる。全身の血管が縮んで大切な臓器(脳、腎臓、肝臓、胎盤)にうまく血が流れて行かなくなる。重症化すると母親に肺水腫、肝不全、腎不全、脳出血、子癇を、胎児には胎児仮死、子宮内胎児死亡、子宮内発育遅延、胎児・胎盤機能不全、常位胎盤早期剥離を起こす。
 
妊娠糖尿病
GDMのこと。妊娠中に初めて糖尿病みたいな状態(血糖のコントロールがうまくいかない状態)になり分娩した後、元に戻ってしまう病気。後年、母親側糖尿病になってしまうことが多く、妊娠中、治療しないでおくと、周産期死亡、その他の異常を起こしやすい。Season2、第15話「Baby Shower」で分娩中ビデオを撮っている夫妻の妊婦の方がこれに罹っていた。
(※周産期とは妊娠22週以降のこと)
 
妊娠反応
普通、妊婦の尿を採り、尿中のヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を免疫学的に検出する方法(ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は受精卵が着床すると分泌が始まる)。陽性になる妊娠3週末で、妊娠4週には100%陽性になる。Season2、第15話「Baby Shower」ではハーパーは自分の血液を採って妊娠検査に出すが、日本では尿で行うのが一般的なのだと思われる。また、番組中では妊娠反応が陽性になるのは1週間と言っていたがこれもわからない。
 
ノボカイン
エステル型の局所麻酔薬でプロカインのこと。
 
バイタル
脈拍、血圧、呼吸数のこと。
 
麦角アルカロイド
麦角とはライ麦その他の穂の中に寄生するカビの菌核のこと。アルカロイドとはここから抽出されるもの。アミノ酸型とアミン型とがある。アミノ酸型はアドレナリンα受容体遮断作用が強く、アミン型は子宮収縮作用が強い。
Season2、第15話「Baby Shower」で大根スープの中に入っているとウィーパーが言っていたのがこれ。
 
ハッセルバッハ三角updateblink
下腹壁動脈、腹直筋外縁、鼠径靱帯で囲まれる三角形の部位。鼠径ヘルニアの特に内鼠径ヘルニアが起こりやすい場所である。
 
パドル
除細動器の身体に当てる電極のこと。
 
バビンスキー反応
病的反射の一つ。足の裏の外縁を踵から上に向かってこすり先端で母指のほうへ曲げる。神経が大脳から脊髄を通って筋肉に行く経路(錐体路)に障害があると出現する。
 
バルビツレート
バルビツール酸誘導体のこと。鎮静薬、催眠薬として使用されてきた。しかし強い依存性、過量による急性中毒等の欠点があるので、現在では、主として抗痙攣薬(痙攣を止める薬)、静脈麻酔薬として使われている。
 
ハロタン
ハロセイン、フローセインともいう。吸入麻酔薬(吸ってるうちにかかる麻酔)の中の揮発性麻酔薬の一つ。無職で甘い匂いがするらしい。点火性無し。中枢神経系の麻酔作用が強い。欠点として、肝機能障害を起こす可能性があることである。また、サクシニルコリン(サクシンを参照)とともに用いると悪性高体温症(ERでは悪性過高熱と言っていた)が起こり可能性がある。
Season2第13話「It's Not Easy Being Greene」でベントンの手術している患者に使用され、悪性過高熱を起こしている。
 
パンクロ 
パンクロニウムのこと。非脱分極性の筋弛緩剤で投与すると筋肉の収縮を緩められる。腹部手術や気管内挿管などを行うときに用いる。
 
腓骨(ひこつ)
膝から足首までの骨には2本あるが、そのうち外側の細い方の骨。
 
肥大型心筋症
心臓の左室の一部が厚くなり心室が狭くなってしまう病気。胸の痛み、めまい、失神、突然死を起こすことがある。
 
ヒドララジン
血管拡張薬の一つ。心臓には直接作用はしないが、末梢の血管を拡張することにより血圧を下げる。
 
病理(びょうり)
痰や血液、髄液、内視鏡で取った組織などをプレパラートにとって標本にし、医師がその組織像をみて最終的な診断を下す部署。手術で取った悪い所も調べてその病気の本当の診断名を確定することも行う。具体的には腫瘍が悪性か良性かなどをその組織像を見て決定する。日本の病院ではあまり有名ではなくまた、専門の医師も少ないが、欧米では有名。また、日本では病院の看板に病理科を掲げることはできない。日本の医療の弱い部分の一つである。
 
頻呼吸
呼吸の回数が異常に増えている状態のこと。
 
頻脈
脈が正常より多いこと。教科書的には脈が1分間に100回を越えることをいう。
 
複視
ものが二つに見えること。像が二つに離れて見えること。
 
浮腫
身体を作る組織はたくさんの細胞から出来ている。その細胞の間には細胞外液といわれる液体がある。細胞外液が異常に貯留している状態を浮腫という。簡単に言えば身体を外から触るとぶよぶよしている状態。これが起こる原因はたくさんあるが有名なところでは鬱血性心不全、ネフロ―ゼ症候群、低タンパク血漿、肝硬変。
 
フレイルチェスト
frail chest;胸壁動揺のこと。3本以上の肋骨が、1本で2カ所以上骨折すると胸壁を支える力がなくなってしまうため起こる。息を吸った時にやられた側の肺の空気は一部やられてない方へ、吐くときにはやられてない方の空気はやられた方へ移動する。すると呼吸が苦しくなり、重傷ではショック症状、チアノーゼを起こす。
 
プレドニン
副腎皮質ホルモンのこと。炎症を抑えたり、いろいろ使われる。
 
ペースメーカー
一部の不整脈の治療に使う機器。電気刺激を心臓に与えておかしくなった脈拍を正しいリズムに直すのに使う。
 
ヘパリン
抗凝固薬の一つ。血液が固まるのを防ぐ薬。効果が早いので急性の疾患の場合に有効。血栓(血の塊)が血管につまる病気や、血液が固まると困る病気の時使用する。
 
ヘマトクリット
血液中の血球成分がどのくらいの割合を占めるか示す値。貧血の評価などに用いる。正常値は男性;40〜50%、女性;35〜45%。
 
ベル麻痺
Bell麻痺とも書く。末梢性顔面神経麻痺のこと。顔面神経が原因不明の病変によりやられてしまうことにより起こる。多くは身体の片側に起こる。末梢性顔面神経麻痺の症状には、・やられてる側の額にしわを寄せられない、・眼が開けられない、・食べたり飲んだりするとやられてる側の口の端からこぼれてしまう、などがある。また、味覚の障害や、やられている側で物が大きく聞こえるなどの症状もベル麻痺ではよくみられる。
 
ベンチレーション
ventilation。英語の換気の意味。肺の中の空気のことについていう。
 
マギール鉗子
咽頭、喉頭の異物を取るときに使う鉗子。
 
マットレススーチャー
マットレス縫合(mattress suture)のこと。縫合する糸をU字形に成るように刺して縫合するやり方。垂直マットレス縫合と水平マットレス縫合とがある。いずれも創縁を正確に接着させることが出来る。また、治療後の瘢痕が良好である。
 
胸の写真
胸部X線検査のこと。
 
メタンフェタミン
間接型アドレナリン作用薬のひとつ。強い交感神経作用と中枢興奮作用が現れる薬。具体的には、疲労感がなくなり、活力が増し、気分が高まり、思考奔逸、陶酔感などの興奮症状が起こる。薬が切れると、反跳現象として抑制症状が起こる。耐性、身体依存性はほとんど無いとされているが、精神依存性はとても強い。何回も使うと、妄想、幻覚などの精神中毒症状が現れる。現在、眠り病以外には治療薬として用いられることはない。日本では覚醒剤取締法によって規制されている。Season2、第16話「同僚;The Healers」ではこれを密造中に引火した。
 
メトトレキサート
MTX;methotrexate。抗腫瘍薬の中の葉酸拮抗薬。葉酸は体の中の物質の代謝に必要な物質である。メトトレキサートは葉酸を少なくさせて、核合成を阻害する。これにより腫瘍細胞の増殖を妨げる。もちろん正常な細胞の増殖も妨げてしまうので、骨髄抑制などの副作用が出ることがある。Season2、第15話「Baby Shower」で乳癌の内科医がこれを治療薬として使っていたいっているシーンがある。
 
モルヒネ
麻薬性鎮痛薬のひとつ。手術後の疼痛、末期癌の疼痛、心筋梗塞の疼痛や急性肺水腫、急性左心不全の伴う呼吸困難に用いられる。急性中毒を起こすと昏睡、呼吸抑制が現れ、呼吸中枢が麻痺により死ぬ。また、繰り返しこれを投与するとことで耐性、身体的、精神的依存ができやすい。
 
腰椎穿刺
背骨(=脊椎)の中の神経の束(=脊髄)を包む膜には内側から軟膜、クモ膜、硬膜がある。このクモ膜と軟膜の間に注射針を入れること。脊椎麻酔を行うときや髄液の検査の時行う。ERでは髄膜炎が疑われたとき、髄液検査を行うシーンで出てくることが多い用語。Season1、第7話;寂しい祝杯でグリーンに勧められてカーターが初めて行った手技。
 
ラシックス
利尿薬の中のループ利尿薬の一つ。浮腫や心不全などによる肺鬱血に有用である。一般名;フロセミド。
 
Ramsay-Hunt症候群(ラムゼイ・ハント)
帯状疱疹が耳神経節や膝神経節を障害するために末梢神経性顔面神経麻痺と鼓膜、外耳道、耳介などに水疱ができる病気。末梢神経性顔面神経麻痺は「ベル麻痺」の項目を参照。
 
リチウム塩
炭酸リチウムのこと。躁病(そうびょう)の治療薬。
 
リドカイン
抗不整脈薬の一つ。発作性心室性頻拍、多源性心室性期外収縮などに用いられる。Vaughan Williamsの分類のIb群にはいる。
 
輪状軟骨
甲状軟骨の下にある軟骨。気管切開の際には輪状軟骨を破壊するとカニューレ抜去困難症を起こすため傷つけてはならない。
 
ルーワイ吻合
Roux-en-Y吻合。胃を切除した後、再建したり、胆道再建する方法(胆管空腸吻合術)の一つ。十二指腸の切り口を閉じる。次に小腸を途中で切り、切り口の肛門側のをを食道とくっつける。小腸の切り口の口側の方は小腸の途中とくっつける。
 
レオポルドの診察法
Leopold maneuver。胎児が子宮の中にどのような格好ではいっているかを調べるために母親のお腹を外側から触診する方法。
 
レジデント
日本でいうところの研修医に当たるのだろうか。医師になったばかりでいろいろの意味で一番辛い立場にある人。
 
レベルをはかってくれ。
ドラマの中に登場した意識障害のある患者のレベル、つまり、この場合グラスゴーコーマスケールをはかること。
 
濾出液(ろしゅつえき)
浮腫液のひとつ。毛細血管から間質(細胞と細胞の間)へと出ていく圧力が間質から血管へと戻ろうとする圧力より大きくなると血管から間質へ移動し、溜まる。これを濾出液という。滲出液に比べて色は透明、細胞成分は少なく、線維素も少ない。蛋白は4%以下を示す。比重は1.016以下となっている。
 

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