註・・・この作品は漫画を脚本ふうに書き直したものです。

 1997年12月29日ショート・ショート作家星新一が他界した。

カエル君 (電話で)だから星新一やらない?

 ・・・と言われた。

しろねこ (頭をかきながら)追悼会ということで・・・(他にネタないし)。
Nさん いいよそれで。

 そんなカンタンに決めていいのか・・・?


読書会レポート 星新一の巻

 by しろねこ

 つーことで6月6日(土)午後3時から日大医学部本館24番講堂で読書会をやりました。
参加者
O先生、東邦大Nさん、カエル君、Y先生、K君、しろねこ、Nさん

Nさん じゃ僕からいきます。「災害」を読んできました。
あらすじ・・・雑誌の精のいたずらで男は様々な事件に巻き込まれ、超有名人になってしまう。しかし雑誌の精が去ると何も起きなくなって男は世の中から忘れ去られる。
Nさん 星新一は童話の形でマスコミを痛烈に皮肉っているよね。それに童話ってもともと怖い話多いよね。桃太郎だって強盗しに行く話だし。
しろねこ その発言はちょっと・・・精神分析的解釈をすれば深い意味があるのに「強盗」とか言ってほしくないニャ。
O先生 「精神分析医の言うことがすべて正しいわけじゃないけどね。

 ここでビデオを見る(途中まで)。ビデオは「おどろ○ももの○20世○」。内容は省略(コマが足りん)

しろねこ UFO研究会の機関誌に書いた初めての小説がでビューのキッカケだったんですねー。
カエル君 元々は星製薬の創業者を父に持つ山の手のおぼっちゃんだったんだよ。

K君 僕は「鍵」が良かった。鍵を拾った男がそれに合う鍵穴を探して旅する・・・
しろねこ あーそれわしも好き。
K君 最後どうなるんでしたっけ?
しろねこ 死の間際鍵穴を自分で作って扉を開けたら女神が現れて願いを叶えてくれるの。
O先生 舞台でやるなら扉の後ろから強い光当ててスモークを出したいシーンだな。
しろねこ あーそれこのビデオも同じ演出の映像でてきます、最後に。
O先生 (ガーン!ショックを受けて)しまった、現場離れているうちにザンシンなアイディアが出なくなった。

――東邦大Nさん。大胆発言。

東邦大Nさん 実は読んできませんでした。受験のとき問題集にのってるの読んで・・・こんなふうに解釈させられるの嫌だと思っていらい読んでないんです。
カエル君 教科書や問題集に星新一や筒井康隆のせるの問題だよな。変な先入観持つから。
O先生 あと太宰治の「走れメロス」とか三島由紀夫の「潮騒」とかな。
しろねこ やはり太宰は「人間失格」三島は「仮面の告白」をのせるべきでは?
Nさん (クレーム来るよ、その発言)
O先生 そんなことしたら中高生の自殺すっごく増えるよ。
カエル君 星新一の作品全体についてだけど――女性のしゃべり方が他の作家に比べ非常に上品なんだ。これは星新一が育った山の手の言葉づかいだと思う。東京でも東側だとああ上品には書けないはず。俺、中学は西東京の、高校は東東京の行ったけど中学では星新一はやってたけど高校は知ってる人いなかったよ。
Nさん (うちの高校でもはやらなかったな)
しろねこ (そうかな?ウチはみんな知ってたぞ)

 ここでM嬢到着。

M嬢 遅れてスイマセン。(宅配便まってたらなかなか来なくてー)え?星新一?「怖い」と思う。「繁栄の花」とか本当に起こりそうな話が多いから。
カエル君 あーたしかに。WINDOWS95とかこの話そのままだもんなー。
しろねこ (冷や汗をかきながら)(ビル・ゲイツにうったえられますよ・・・)

 最後にY先生。

Y先生 SFの宿命として時代に追いつかれて古びていくだろうけど児童文学として残っていくんじゃないかね。

 ビデオの残りを見る。「鍵」のラストシーン、男は女神にこう答える。

「死にゆく私に必要なのは思い出だけです――もうそれはもっている」
しろねこ (かっこいいなあ)

 夢屋にて打ち上げ。医科歯科大Uさん、成蹊大Sさんは飲み会から参加です。

成蹊大Sさん 星新一SFっていいますけどディックとか読んでる僕はSFとは別物に感じますけどね。
しろねこ (ま、ショート・ショートですからね)

 後日談。

M嬢 星新一読み直したんだけど怖くないし面白かった。やっぱ大人が読むものだよ。

 というわけでみなさんも読んでみてはいかがでしょう?つつしんで星新一さんのご冥福をお祈りします。
(終)
1998.6.25

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