(1993年発行の創刊号より)
■ はじめに ■
みなさんこんにちは。私たちは文芸愛好会です。先日の部活紹介で、文芸愛好会の存在についてはご存知だとは思いますが、その具体的な活動まではよく分からなかった方も多いのではないでしょうか。そこで活動内容の紹介第二弾として、実際に、機関紙の見本を兼ねたパンフレットをお届けします。
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文芸愛好会の活動内容として現在考えられていることには、先ず「読書会の開催」、そして「機関紙の発行」があります。読書会というのは、指定されたテーマについて各参加者が課題図書を読んできて、その内容について感想を述べたり、議論を行うもので、中学や高校の図書委員会などで参加した経験のある方も、中にはいるのではないでしょうか。
機関紙というのは、参加者の各個人が持ち寄った原稿をまとめた雑誌の様なものにしたいと考えています。詳しくは後の文章を読んでください。
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今回は文芸愛好会の紹介パンフレットとして、部員全員に自己紹介でも何でもいいから何か書いて欲しいという事で、原稿を集めて作ってみました。実際には結局全員の参加は得られなかった訳ですが、まあ、こんな人々が集まっているのだという参考にして下さい。
文芸部の活動予定紹介(1)
読書会について
読書会というのは、例えばある「作家」をテーマとしたら、その人の書いた何冊かの本を選んで課題図書としておき、その内で出来るかぎり読んできた各参加者たちが、所定の場所に集まって、その作品の内容、作家の人物像、作品の成立に関わる背景その他について、お互いの意見を交換するというものです。
こうした読書会によって、その作品や作家に対するより深い理解が得られたり、他の人の意外な視点を知る事が出来てとても面白いです。また自分はそれまで余り興味のなかった作品・分野に対して新たな興味を得られる事もあるかと思います。本はそもそも一人で読むものですが、こうした事によって自分の読書の幅を広げる事が出来るでしょう。
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テーマに関してですが、勿論毎回参加者たちが自由に設定する事が出来ます。最近の例を挙げてみますと「吉本ばなな」「筒井康隆」といった作家で、それ以前はもう少し堅い外国の作家などを取り上げていたようです。
いま出ている案では作家に限らず、ある特定の作品、作家群、文学運動というのもあります。また、文学に限らず他の情報文化、例えば「漫画」なども取り上げてみたいという意見もあります。また「脳死」「遺伝子操作」「癌告知」医学における精神的・哲学的な話題をテーマとしてみても面白い、など色々な意見が出てきています。何か面白いテーマを思いついたら教えてください。
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この読書会というのは、実は文芸愛好会が作られるよりもずっと以前から、語学教室を中心に綿々と行われてきていたもので、今回文芸愛好会設立に際して、その活動の一つに加えさせて頂いたものなのです。
これからも今までの活動の良い面を活かしつつ、継続してゆきたいと考えています。
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読書会のこれからの活動指針としては、原則として参加自由とします。即ち、文芸愛好会の部員であっても各回の参加を強制される事は一切なく、自分が参加したい、興味のある内容の時にだけ自主的に参加する事が出来るという訳です。また、特に部員になっていなくても、たまたま面白そうだったので飛び入り参加する、というのもOKとします。何ら遠慮する事はありません。
そしてこれはまだ未定ですが、この医学部以外にでも、他学部や他校の学生で参加の意志のある人、ひいては一般の人々の参加も受け付けたいと思います。私たちは文化的コミュニケーションを目的に活動していきたいと考えていますので、外部の人間でも興味のありそうな人物をご存知でしたら、是非私たちに紹介して下さい。
文芸愛好会の活動予定紹介(2)
機関紙について
機関紙というのは、今あなたが手にしている、このパンフレットのようなものだと考えて頂いて差し支えありません。型式はこのまま、ワープロ原稿をコピーしてホチキスで止める、という感じになるかと思います。
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<文芸愛好会の機関紙>という事で、何やら得体の知れないお堅い文学同人誌みたいなものかな、と思う方もあるかも知れません。しかし内容は文学に拘らず、何でもアリ、あらゆる文化情報を射程に収めた<雑誌>みたいなものにしたいと思います。即ち「小説」「詩」「論文」「体験記」「批評」「随筆」など、およそ本に載せる事のできる情報・作品なら何でもかまわないのです。ですから文章に限らず、「イラスト」「写真」などによる参加も進めてゆきたいと思います。
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文章というのは、その本さえ手にしていれば、好きな時、いつでもどこでも読む事が可能です。また、文章というものは、書くものさえあれば、思いついた時、いつでもどこでも書く事が出来ます。そうすると、文章というのは書き手と読み手の時空を超えたコミュニケーションであるとは思いませんか?
医学生の生活はある意味ではとても単調ではあるけれど、やはり忙しいものです。そうした中で、身体を拘束する事なく自分に合わせた形で参加できる活動形態として、言語=文章を利用するというのは、なかなか良いアイデアだとは思いませんか?
ただこのコミュニケーションはやもすると一方通行のみで、読み手からすると受動的なもの、書き手からすると自己満足的なものに陥る危険性があります。だから私たちは、単発的でない、「問いかけ」「応答・反応」を含んだ、継続的なものにしていかなければならないと考えます。その為にも、多くの人たちの積極的参加が得られたらいいな、と思います。
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実際にどう作るか、ということですが、基本的には、学生から集めた原稿を編集担当が編集・製本して出す、というものにしたいと思います。
原稿の執筆については、これも読書会と同じく基本的には参加自由にします。またこれも部員に限らずその他の学生のものも受け付けますし、他学部・他校・一般の寄稿も受け付けていきたいと思います。そうした事で日大医学部の文化面の交流をフォローできたら良い事です。前述した通り、皆さんの積極的な参加を望みます。
また、文章を書くのはどうしても駄目だけど、編集作業にだったら興味がある、製本なら手伝ってもいいという方も大歓迎です。
文芸部の活動予定紹介(3)
その他の活動について
前述の二つ以外にも、部員がやりたいという事を出来そうな範囲でやっていきたいと考えています。今の所メンバーの口に上がっている案としては「翠心祭(学園祭)におけるヴィデオ上映」「他校との討論会」などがありますが、正直言って今の所全く未定でどうなるかは分かりません。
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「みどり新入生歓迎号」の原稿や、部活紹介の時は少し”挑発的”にやりすぎたので、新入生の内のおとなしい方は、私じゃ出来そうもないと感じたかもしれません。しかしあれは壇上の人間(私なんですが)が多少緊張・興奮していただけの事で、文芸愛好会の活動には何ら心配する事はないと思います。
日大医学部は運動部の加入者も多いし、その他にもやりたい事(勉強?)があるでしょうから、文芸愛好会の活動はもともと兼部者でも出来る程度の負担の少ないものを目指しています。
読書会も参加希望者の意見を聞いて出来るだけ多くのひとが参加できる形でやりたいですし、機関紙の方も原稿の締切などにゆとりを持たせてなるべく各自の参加しやすい形にしていく心算です。
□ あとがき □
時間が余り無かったので、余りいいものが出来たかどうか自信がないのですが、如何だったでしょうか。私たちの事を少しは分かって頂けたでしょうか。私たちは要するに、少しでもこの学園生活を豊かなものにしようという事でやっています。 やりたくない事を無理してやる必要はありませんが、やってもいい事を無理して遠ざける事もないですよね。まだ大学生なんですから、色々なことに顔を突っ込んで、自分を試してみてもよいと思うのです。
本好きの人、どうか一度読書会に顔を出してみて下さい。文を書いてきた人、是非見せに来て下さい。自分の中に芽生えたちょっとしたやる気や好奇心を、消えない内に表に出してみませんか。
何にも手を出せずに結局何もしないというのが、一番勿体ない事です。はっきり言って別に私たちの所でなくても全然構いません。何かに興味をもってあたる事が出来れば、それでいいのです。
無論、某先生の言うように「医学部に入ったのだから医学の勉強だけをすればいい」と心の底から思えている人はそうしてもいいでしょう。しかしそれが自分のやる気をねじ曲げ、押さえつけるものであるとしたら、それは結局あなたの人生の為にはならないと思います。(T)
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