◆肝胆膵がん手術数、日本一を達成!

手術数でわかるいい病院2012 (朝日新聞出版)  2010年統計において、肝がん手術数が3年連続で全国一位を維持すると共に、『肝・胆・膵がんの3領域での総合手術数が日本一』になりました(『手術でわかる・いい病院2012全国ランキング』p.207-213、朝日新聞出版)。

 当科で2010年に施行した肝・胆・膵がん手術数275例(原発性肝がん166例、転移性肝がん56例、胆道がん34例、膵がん19例)は、他の癌専門病院や国立大学病院を大きく上回るものです。胃腸がん手術に関しても手術数を増やすべくさらに努力いたします。

順位 病院名 手術数 原発性
肝がん
転移性
肝がん
胆道がん 膵がん
1 日本大学板橋病院 275 166 56 34 19
2 国立がん研究センター中央病院 237 67 60 39 71
2 県立静岡がんセンター 237 71 68 47 51
4 がん研有明病院 234 49 93 40 52
5 東京女子医科大学病院 232 91 39 46 56
6 京都大学病院 216 99 27 27 63
7 大阪市立大学病院 206 103 27 26 50
8 国立がん研究センター東病院 201 57 67 32 45
9 埼玉医科大学国際医療センター 184 60 41 32 51
10 九州大学病院 179 62 21 21 75

◆当科の肝がん手術件数が全国第1位に!

 2010年2月に公表された「手術数でわかるいい病院2010 (朝日新聞出版)」に全国医療機関の手術件数が掲載され、日大板橋病院は2008年1年間の肝がん手術件数において全 国第1位を達成しました。手術数順に上位35位までのデータを示します(表1)。肝臓がんの手術件数が年間100例を超えるのは全国で日大と東大の2病院のみでした。とくに、がん専門施設である国立がんセンターや癌研有明を当科がしのぐことは特筆すべきと考えます。

 当科における肝がん手術件数の年次推移をグラフに示します(図1)。2001年に高山忠利教授が就任してから手術件数は順調に増加しており、とくに2006年以降の伸びが著明です。高山教授の肝切除術は出血量が少なく丁寧な手術として有名であり、最近の出血量平均は300mlと極めて少量です。ほとんど輸血を行わず合併症も少ないため術後の在院日数は平均10日と一般消化器手術を凌駕する成績です。

 当科の特色として尾状葉肝癌の症例の多いことが挙げられます。尾状葉は肝臓の最深部に位置するため高度な手術技術を要します。尾状葉単独全切除は高位背方切除(高山術式)として確立した術式であり、日本肝胆膵外科学会の高度技能手術のひとつにも指定されています。日本各地から尾状葉肝癌の患者さまが手術を希望されて来院されています。

 一方、他の大学病院やがん専門施設において切除不能と判断された患者さまがセカンドオピニオン目的で板橋病院を訪れることも少なくありません。その中で約30%の患者さまでは切除可能であり安全に手術を施行しております。さらに、最近ではスーパードクター(TBSテレビ)、スーパーモーニング(テレビ朝日)、読売新聞、朝日新聞、週刊現代などマスコミにもしばしば紹介され、北海道から沖縄まで多くの患者さんが来院されています。

 手術数の多さは医師の技量の高さに結びつくと言われており、手術数が多ければ医療の 充実や質の向上につながり、患者さんの予後は向上するとも考えられています。教育施設 としては良質の外科医を育成する機会にも恵まれています。

 われわれは今後も質の高い医療を提供していく所存です。


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