心臓外科班


昭和47年本邦第1例のA-C bypass 術が瀬在幸安教授の執刀で成功して以来、現在まで、CABG,弁置換術、大血管手術を中心に

多くの症例を手がけている。

また、研究面では、重症心疾患に対する、補助循環法の開発を実験で数々の実績をあげている。

最近の研究テーマと業績

CABG、弁置換術、大血管手術、先天性心疾患を週4-5例行っている。救命センター開設にともない解離性動脈瘤の緊急手術症例

が増加しつつある。重症例に対しては左心バイパスを積極的に導入し救命に努めている。

研究内容

[基礎的研究]

1、両心バイパスが脳循環に与える影響

  心原性ショック時、自己心での全身循環維持が困難な場合、完全拍動流人工循環、完全無拍動流人工循環が脳の微小循環に

  いかに働くかをSjo2,白質、灰白質組織血流量、頭蓋内圧を測定し、比較検討した。

2、心原生ショック後の無拍動流循環における左右の至適流量バランスの検討

  豚を用いて心原生ショックモデルを作製した。その後完全無拍動流下で両心補助を行い、左心右心の流量バランスを変えて

  駆動を行い、肺の血管外水分量、血液ガス、肺の組織を比較検討し、最も肺循環に良い流量比の検討を行っている。

3、右心補助循環に関する研究

  ブタを実験モデルとし、心原性ショックモデル作成後、両心バイパスで循環補助を行い、定常流と拍動流を比較検討してい

  る。特に、拍動流における脈圧が、肺循環にどのような影響があるかを解明すべく研究を行っている。

4、完全型人工心臓が腎循環、組織代謝に与える影響に関する実験的検討

  ブタを実験モデルとし、心原性ショックモデル作成後、両心バイパスで循環補助を行い、定常流群と拍動流群に分け、腎動

  脈血流量、腎皮質、髄質組織血量を測定し、腎循環への影響を検討している。

5、心筋保護に関する研究

  人工心肺を用いた際、冠動脈を一時的に閉塞させ、心筋を一時的に虚血状態させる事により心筋保護が得られる。そこで常

  温下での同療法と、低体温療法を併用した際との同法の影響についてブタ心原性ショクモデルを用いた実験で検討を行って

  いる。