形態機能病理学分野

疾患の組織や細胞検体を用いて、疫学的、組織病理学的、免疫学的、遺伝子学的等の方法で、疾患の原因解明を目標として研究を行っている。疾患の臨床グループと連携した研究を行い、医学医療に貢献することを目指している。これまで長年、肝疾患を主とした研究で活動し、内科・外科・放射線科の消化器グループとの共同研究が多く、C型肝炎ウイルスの感染実験と遺伝子学的研究、日本では比較的まれな肝細胞腺腫の研究、肝癌の研究、移植後肝組織における拒絶反応の免疫組織学的研究、また海外ではBangladeshの肝疾患の研究、等を行っている。2010年にWHO分類が改訂され、より客観的な診断法の導入で日本でも肝細胞腺腫の症例が散見されるようになったが、我々はその全国調査を最近実施した。他臓器の疾患では、悪性リンパ腫、骨軟部腫瘍、炎症性腸疾患等を対象として、学内の内科、外科、整形外科等のグループと共同研究に取り組んでいる。

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