日本大学医学部 形成外科学系 形成外科学分野

対象疾患

耳の変形(小耳症、折れ耳、埋没耳、耳瘻孔、副耳など)

小耳症

耳介が小さく、一部あるいは大部分が欠損している状態です。1〜2万人に一人の発生頻度と言われています。皮膚、軟骨の状態により手術方法が異なりますが、複数回の手術を必要とします。

折れ耳

耳介が途中で折れ曲がった状態の変形です。手術により変形した耳介軟骨の矯正を行います。

埋没耳

耳介頭側の軟骨が皮下に埋入した変形です。メガネやマスクをするのに不便となることがあります。
軽症例では乳幼児期に装具による矯正を行います。矯正によっても治らない重症例、矯正による治療が期待できない年齢に達している場合は手術により、埋没した耳介を引き出し、隣接する正常皮膚を移動して形成します。

耳瘻孔

主に耳前部や耳輪前縁に存在する先天性の小孔です。開口部は小さくても皮下で広い嚢胞を形成していたり、外耳道方向に向かって長い瘻管を形成することもあります。感染(化膿)を来すことがあり、それにより初めて発見されることもあります。感染を繰り返す場合には、それが落ち着いてから瘻孔の切除術を行います。

副耳

耳の前方に生じる小隆起です。口から耳にかけた線上に頬部や、稀には頚部にも生じることがあります。軟骨を含まないものに対しては糸で結紮することもあります。治療の時期は特に決まりはなく、本人、ご家族と相談の上で決定します。

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