日本大学医学部小児科学教室の板橋病院、駿河台病院、練馬光が丘病院の3病院の診療・研究の特色です。
一般的な小児疾患の診療および救急医療はもちろんのこと、高度な専門医療や研究に至るまで、ほぼ全ての分野にわたる小児医療に対応しております。
診療・研究の成果は、国内主要学会や国際学会で積極的に発表し、邦文雑誌や英文雑誌に投稿掲載されております。
自治体・地域・学校・保健所・医師会などの地域医療活動にも積極的に参加しております。
血液腫瘍班


小児がん(白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、神経芽腫、横紋筋肉腫、肝芽腫、腎芽腫、骨肉腫、ユーイング肉腫、PNET、胚細胞腫瘍、脳腫瘍、網膜芽細胞腫など)、ランゲルハンス細胞組織球症、再生不良性貧血、溶血性貧血、鉄欠乏性貧血、血小板減少性紫斑病、血友病、フォン ビルブラント病、血球貪食症候群、顆粒球減少症、先天性免疫不全症など、小児血液腫瘍疾患・小児がん経験者に対する長期フォローアップ



板橋病院では、小児科・小児外科・脳外科・整形外科・泌尿器科・放射線科等と協力して小児がんに対する集学的治療を積極的に行っています。 各科が参加して定期的に開催される腫瘍カンファレンスでの検討に基づき治療方針の決定を行っています。 板橋病院では、小児血液腫瘍・小児がんおよび先天性代謝疾患に対する造血細胞移植療法(自家、血縁、非血縁、骨髄、末梢血幹細胞、臍帯血)を、これまでに約300例近く行っています。(小児病棟に2床の無菌室を有します。 板橋病院は、全国でも数少ない、小児がんに対する医師主導治験への参加施設に承認されており、現在小児の抗がん剤の臨床治験を行っています。 全国的多施設共同臨床研究グループ(下記)に属し、各種治療・臨床試験を実施しています。
神経芽腫(JNBSG)、ウイルムス腫瘍(JWiTS)、肝芽腫(JPLT)、脳腫瘍(JPBTC)、ユーイング肉腫・PNET(JESS)、横紋筋肉腫(JRSG)、白血病リンパ腫(JPLSG・CCLSG)、小児再生不良性貧血治療研究会、小児ITP研究会、2つの臨床試験の事務局を担当し、中心的役割を担っています。

神経芽腫:JNBSGの第U相臨床試験
ユーイング肉腫・PNET:JESSの第U相臨床試験 再生不良性貧血に対し免疫抑制療法を行っています。 急性型・慢性型血小板減少性紫斑病の治療を積極的に行っています。 慢性型血小板減少性紫斑病や遺伝性球状赤血球症に対する腹腔鏡下脾臓摘出療法を、小児外科と協力して行っています。
海外から小児血液腫瘍疾患患児の受け入れを積極的に行っています。 小児血液腫瘍疾患・小児がん経験者に対して長期フォローアップ外来を行っています。(長期フォローアップ拠点病院に指定) 板橋病院内に臍帯血バンク(平成18年にISO2001を取得)を設置し全国に臍帯血を供給しています。 細胞再生移植医学講座と協力し、臍帯血を用いた血管再生や造血幹細胞の発生研究などを行っています。
板橋病院・駿河台病院・練馬光が丘病院は、日本がん治療認定医機構認定教育施設に認定されています。小児科には3名の日本がん治療認定医機構暫定教育医及び3名の日本血液学会認定専門医・指導医が在籍し指導に当たっています。 小児血液腫瘍・小児がん・良性血液疾患に関する様々な疾患の研修が可能です。幅広いバランスの取れた小児血液腫瘍専門医の育成を目標としています。
UP


循環器班

(循環器疾患)
不整脈、電気生理学、先天性心疾患、胎児心疾患、成人先天性心疾患、心筋疾患(心筋炎、心筋症)、感染性心内膜炎、肺高血圧症、川崎病の急性期治療及び心血管後遺症、急性心不全、慢性心不全など、各循環器疾患の管理・長期フォローアップ

(循環器疾患)
小児科医のチームで不整脈に対するカテーテルアブレーションを行っています。
最新のCARTOシステムを導入して行っています。心疾患に対し、核医学、MRI検査、マルチスライスCTなどで最新の画像診断を行います。 先天性心疾患の管理は、胎児期から成人まで長期フォローアップを行っています。産科との協力のもと、胎児心エコー法によって、胎児の心疾患に対する診断と適切な対応を行います。川崎病に対する最新の検査と治療によって、乳幼児から成人までトータルケアを行います。劇症型心筋炎などの緊急性の高い心疾患の管理・治療を積極的に行っています。学校心臓検診で発見される心疾患に対する適切な診断と管理指導を行っています。小児循環器専門医制度の開始に伴って、十分な症例数と指導医を確保しています。


(小児生活習慣病)
肥満、高脂血症、高血圧、メタボリックシンドローム、起立性調節障害、予防心臓病学(循環器代謝学)、臨床栄養学など

(小児生活習慣病)
肥満、高脂血症など生活習慣病の専門外来指導と入院治療を行っています。特に難治性肥満に対する治療を積極的に行っています。高血圧の診断と治療を行っています。起立性調節障害に対する専門外来を行っています。新生児、未熟児や循環器疾患など各種疾患に対する栄養学的サポートを行っています。
Barkar仮説(胎児プログラミング)に関する肥満、インスリン抵抗性と将来の循環器疾患の予防を行っています。原発性高脂血症の小児期からの診断とアヘレーシスの治療も可能です。肥満症治療専門病院の承認を日本肥満学会から受けています。 小児生活習慣病検診後の事後指導を行っています。家族性高脂血症の遺伝相談を行っています。若年性動脈硬化の予防や相談を行っています。地域医師会や学校保健と協力し、小児期からの動脈硬化の予防を行っています。肥満遺伝子の研究を行っています。小児のメタボリックシンドロームの成因の研究と治療を行っています。
UP


新生児班


低出生体重児疾患、新生児疾患、重症呼吸不全、重症仮死、先天異常、先天性心疾患、新生児外科疾患など、低出生体重児・新生児各疾患の長期フォローアップ



平成13年4月に板橋病院に総合周産期母子医療センターを開設しました。
新生児部門はNICU12床、GCU24床を有しています。重症呼吸不全症例には高頻度人工換気療法、一酸化窒素吸入療法を行っています。急性腎不全および代謝性疾患には血液浄化療法を行っています。同種血輸血の回避・削減のために胎内診断された外科疾患を対症に臍帯血自己血輸血を行っています。低出生体重児・新生児疾患の長期フォローアップ外来を行っています。全国的多施設共同臨床研究グループに属し、各種治療・臨床試験を実施しています。
新生児臨床研究ネットワーク(NRN)臨床試験の事務局を担当し中心的役割を担っています。「超早産児の赤血球輸血回避に対する臍帯のミルキングの多施設ランダム化比較試験」周産期専門医(新生児)の基幹研修施設に指定されており小児科専門医習得後3年の所定の研修終了後新生児専門医の受験資格が得られます。
UP


再生医療と細胞治療


痙攣性疾患(熱性痙攣、てんかん、難治性てんかん)、感染性疾患(髄膜炎、脳炎)、変性疾患、発達障害、神経性食欲不振症、小児精神疾患、小児心理カウンセリング、脳性麻痺、重症心身障害、筋ジストロフィー、ミオパチー、横紋筋融解症、重症筋無力症、骨軟骨異形成症など



急性脳症(インフルエンザ脳症等)に対する低体温療法が可能です。 ?難治性てんかんに対する診断治療を行っています。 ?発達障害児に対応可能な発達専門外来を行っています。?近年急増する、小児の「こころ」の問題に対する診療に積極的に取り組んでいます。?臨床心理士、臨床発達心理士、学校心理士、音楽療法士、保育士などによる心理カウンセリング、音楽療法、発達専門外来を行っています。
UP


腎臓班


学校腎臓検診、腎生検、病理診断、急性糸球体腎炎、IgA腎症、膜性増殖性腎炎、膜性腎症、無症候性血尿、無症候性蛋白尿、二次性糸球体腎炎・腎症(紫斑病性腎症、溶血性尿毒症症候群、ループス腎炎、糖尿病性腎症、その他膠原病に伴う腎症)、遺伝性腎炎、先天性ネフローゼ症候群、若年性ネフロンろう、特発性ネフローゼ症候群、二次性ネフローゼ症候群、巣状糸球体硬化症、尿路感染症、尿細管間質性腎炎、Fanconi症候群、遠位尿細管性アシドーシス、遺伝性腎症、急性腎不全、慢性腎不全の治療管理、腎低形成の管理、夜尿症など。



あらゆる腎疾患に対する診断と治療、乳幼児から成人までの長期フォローを行っています。
学校検尿で発見される無症候性蛋白尿、無症候性血尿に対する適切な診断と指導および治療を行っています。急性腎不全、敗血症性ショック、先天性代謝異常症等に対して急性血液浄化療法を行っています。膠原病に対する免疫吸着療法を行っています。巣状メサンギウム増殖を示す小児IgA腎症を対象としたリシノプリル単独療法とリシノプリル+ロサルタンカリウム併用療法の有効性と安全性の多施設共同非盲検ランダム化比較試験に参加しています。
小児特発性ネフローゼ症候群初発患者を対象としたプレドニゾロンの国際法(2ヶ月投与)と長期投与法(6ヶ月投与)の有効性と安全性の多施設共同非盲検ランダム化比較試験に参加しています。小児期発症の難治性ネフローゼ症候群に対するIDEC-C2B8の多施設共同二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験(医師主導型治験)に参加しています。
小児期発症の難治性ネフローゼ症候群に対するIDEC-C2B8の薬物動態試験(医師主導型治験)に参加しています。
糸球体の尿蛋白バリア機能の分析、ネフローゼ症候群と多剤耐性遺伝子の関連などの研究を行っています。日本小児腎臓病学会の地区関連学会である関東小児腎臓研究会の事務局を担当しています。日本と韓国の合同カンファレンスである日韓小児腎臓セミナーの日本渉外事務局(韓国渉外事務局はソウル大学小児病院)を担当しています。
UP


内分泌・糖尿病班


成長ホルモン分泌不全性低身長症をはじめとする低身長症、Turner症候群、軟骨無・低形成症、甲状腺機能低下症・亢進症、性腺機能低下症、思春期早発症、先天性副腎過形成、下垂体機能低下症、尿崩症、1型・ 2型糖尿病など



現在成長ホルモン分泌不全性低身長症を中心に約90名の患者さんに対し成長ホルモン療法を行っています。他低身長を持つ患者さんについて適切な診断を行い、成長ホルモン療法以外に蛋白同化ホルモンの使用など幅広い治療と生活のアドバイスなど行っています。新生児マススクリーニングで発見された先天性甲状腺機能低下症(90名)、先天性副腎過形成症(10名)の患者さんもなども多数であり、週3回幅広い分野で内分泌専門外来を行っています。
一方、日本では数少ない小児の1型および2型糖尿病の専門外来を持ち、インスリン強化療法としてポンプ治療 (CSII):1型糖尿病、経口血糖降下薬の使用:2型糖尿病など最新の治療を提供しています。そして1型糖尿病患者さんおよびその家族の会(東京なかよし会:会員120名)を設立しており、サマーキャンプや講習会など種々のイベントを定期的に開催しています。
学会活動に関しては、浦上准教授が国際小児思春期糖尿病学会 (ISPAD) のアドバイサリー委員、日本糖尿病学会および日本小児内分泌学会の小児糖尿病委員、日本糖尿病学会専門医および指導医などの要職につき、日本のみならず世界的にも中心的な立場で臨床および基礎研究の指導に取り組んでいます。2011年にはアジアで最初のISPAD Science Schoolを主催する予定です。また駿河台日本大学病院小児科は小児科では数少ない糖尿病教育施設の1つであり、糖尿病専門医、糖尿病療養指導士(看護士、栄養士などが対象)の取得が可能です。
UP


代謝班


アミノ酸代謝異常症(フェニルケトン尿症、メープルシロップ尿症、ホモシスチン尿症など)、有機酸代謝異常症、ガラクトース血症、糖原病、尿素サイクル異常症、ムコ多糖症、金属代謝異常症(ウイルソン病、メンケス病など)、葉酸代謝異常症、Lowe症候群、ビタミンD抵抗性くる病、各疾患に対する遺伝相談など



フェニルケトン尿症(PKU)、糖原病など数十種類の先天代謝異常症の診断と治療及び遺伝相談を行っています。先天代謝異常症患者の妊娠・出産に対する治療・指導など、成人期まで長期にわたる一貫したフォローアップを行っています。栄養士による個々の疾患に対応した栄養指導など、病院全体できめ細かな治療・指導を行っています。新しいマススクリーニングである、タンデムマススクリーニングで発見された患者の診断、治療を行っています。
UP


>>次へ