今年度は小児科専門医を目指す後期研修医(専門医コース)を学内外から12名迎える事ができました。学内8名、学外4名です。
日本大学小児科学教室は毎年学外からの入局者が全体の三分の一を占め、同期生の絆は出身校に全く関係なく大変つよく結ばれています。これまでに全国27医学部出身の先生方が勤務しています。
今年で開講83年の歴史をもつ教室では現在450名以上の教室員が日本全国で活躍しています。教室のモットーは自由な雰囲気で医局の先生方一人一人が自分の仕事をしっかりこなし後輩を親身になって指導し、他の人の仕事を尊敬し、お互いに協力する事です。長年培われた伝統を継承し社会に貢献できる小児科医を一人でも多く育成する事が教室の使命であると考えています。
新しく入局した先生方はすでに板橋病院、駿河台病院、練馬光が丘病院の3附属病院の小児科に配属され研修を開始しています。

板橋病院では小児一般と小児救急、循環器、血液・腫瘍、神経、小児成人病、新生児を、駿河台病院では小児一般と小児救急、腎臓、内分泌、糖尿病、代謝を、練馬光が丘病院では小児一般と小児救急、感染症、膠原病、リウマチ、アレルギー、神経を各専門医からバランスよくしっかり指導を受けています。また3病院の医師らが集まり関連病院カンファレンスや関連病院研究会を定期的に開催しています。このように小児医療の殆どすべての領域をカバーし研修できるのは、教室の最大の特徴です。
私は臨床医であってもリサーチマインドを持って仕事をする事が重要であると常日頃から述べています。本学では、専門医を目指しながら研究に携わり学位取得ができる横断型大学院が設置されました。先端医学総合研究センターなどとの連携し、すでに20名近くの小児科医が大学院生として研究を行なっています。

出張病院としては都立病院をはじめとする公的関連病院が充実しているのも当教室の恵まれている点です。また、私共は以前から女性医師を支援する対策に取り組んでおり育児や出産に伴う休暇などにも柔軟に対応しています。そのため女性医師が診療、教育に積極的に参加してくれています。

最後に、当診療科の動向で特記すべきことがあります。1つ目は、昨年4月から東京都から母体救命対応総合周産期母子医療センターに指定されました。これは長年の周産期医療の実績が評価された結果であると認識しています。二つ目は本年4月から東京都の支援で「小児疾病病態疫学調査研究講座」が設立され、地域医療に貢献する為の定員が確保されました。これからも社会のニーズに応えられように地域診療体制の強化を図って行きたいと考えています。私どもの教室に関心のある方はどうぞ気軽にご連絡下さい。