平成25年5月から日本大学医学部小児科主任教授を拝命いたしました。
当小児科学教室は86年にわたる歴史を持ち、30年以上前からほぼすべての小児科専門領域をカバーし診療を行ってきた日本でも有数の歴史と伝統を持った大学小児科と自負しております。
現在の診療体制は一般的な小児疾患の他に未熟児新生児(母体救命型総合周産期センター)、血液・腫瘍、循環器・川崎病、小児成人病(脂質代謝)、神経・精神、呼吸器・アレルギー、感染症、リウマチ・膠原病、PICU(小児救急救命)、先天性代謝疾患・遺伝性疾患、腎臓・高血圧、内分泌・糖尿病などの各専門領域があり、消化管疾患は本学小児外科とタイアップして診療を行っています。また最近では脱分化脂肪細胞を用いた細胞再生医療の研究にも取り組んでいます。
日本大学小児科においては、それぞれの小児疾患の領域ごとに非常に高い専門性を持って診療されております。それがなければ学問の進歩はなく、重症な患者さんに光明を見出すことが出来ません。 他方、それだけではいろいろな臓器に複合的な病気を持つ患者さんに最高の医療を提供することはできません。
したがって先端的な医療が垣根なく統合され提供されることが患者さんにとって最も望ましい医療と言えます。
私たちの目的とする医療はそこにあります。
また「こども」を一人の人間として尊敬し子供の苦しみに共感すること、そしてこどもや保護者の皆さんと医療の目的を共有し、その上でよりよい医療を推進する努力をしてまいります。