主任教授より

大学附属病院の内科は、専門科別に細分化されていて、内科全般にわたって研修することができないのが教育上の短所となっています。この欠点を克服し、日本大学医学部の「よき臨床医の育成」という教育目標の達成の為に、総合内科学分野は、平成19年1月1日に内科7分野の横断的組織として、発足しました。

教育目標は、優れた総合内科医の育成および総合医の育成です。総合医の育成は、総合外科および他の全ての診療科の協力のもと救急診療を中心にプライマリ・ケアに習熟することを目指しています。

診療の流れは、下図のようになっています。平成20年7月1日からは、病棟もオープンし、入院診療も充実してきました。

研究は、生活習慣病の遺伝子解析および分子遺伝学の臨床診断・治療学への応用をテーマとして精力的に行っています。

皆さん、総合内科で、臨床を広く学び、研究を深く学びましょう。また、総合内科の特徴として、専門内科や小児科など他の診療科での研修が修了した先生方の参加も歓迎いたします。後輩に、御自分の専門領域を教え、他の領域の疾患について経験を積んで頂きたいと思います。



















日本大学医学部内科学系 総合内科学分野
日本大学大学院医学研究科 内科系内分泌代謝内科学
教授 相馬 正義

総合内科運営の基本

  • 初期研修医、後期研修医(内科専門医取得まで)、内科開業を志向する医師などの教育を各部門と協調して行う。
  • 一次・二次救急医療、感染症患者、診断困難例、多病患者などを中心に外来・入院診療を行う。
  • 内科全部門の専門医の出席の下に教育的カンファレンスを行う。