教室での研究

当教室での研究活動の概要(平成27年〜)

  1. 心停止後症候群の患者の脳機能を早期に評価することは難しく、これまでの報告では24時間以内に確立した方法は報告されていない。脳波持続モニタと脳代謝モニタリング(rSO2)の同時解析の報告はなく、これらの手法を用いて早期脳機能予測を行う。これまでの当教室研究結果によると、同時測定を行うことにより早期脳機能予測可能であるデータが出ている。症例数を増やした追加研究を行う。
  2. 敗血症などで認められる多臓器傷害の一臓傷害臓器として「脳」が挙げられる。脳傷害の臨床症状として、「せん妄」から「昏睡」までさまざまな病態が報告されている。しかし、多くの集中治療医は、多臓器傷害に対して呼吸・循環モニタリングを駆使して治療に取り組んでいるが、「脳傷害」に対しては、脳機能のモニタリングが行われる頻度は少なく、その臨床的意義も明確ではない。当教室では、多臓器傷害の一臓器である「脳傷害」における集中治療の必要性を明らかにする。
  3. 小児急性脳症は、未だ転帰不良の病態である。小児急性脳症の臨床的特徴やバイオマーカーの網羅的検索から、転帰不良の要因を明らかにして転帰改善のための方策を検索する。
  4. 重症敗血症などの過大侵襲患者では、来院時高血糖と転帰の関係がある。しかし、経験的に転帰不良の敗血症では、来院時血糖がむしろ低下している症例ある。これらの詳細を検討した研究は少なく、低血糖も敗血症重症度と来院時低血糖の関連について臨床的な検討を行う。最終的には、敗血症症例で来院時低血糖における転帰と内分泌状態の検討を行う。
  5. 心停止中および自己心拍再開後の脳傷害患者に対して、非侵襲的な脳保護装置として、肺冷却装置を考案した。既に冷却した酸素を投与することで肺血液を冷却することにより脳を冷却する方法の開発(科研費番号 24592751)している。ボランティア検討の論文報告を行い、実際の患者への応用を策定する。
  6. 未だ侵襲の高い症例に対する栄養療法は、確立していない。特に血清中の脂質代謝とビタミンの役割は明らかでなく、重症患者の転帰改善にはどのような栄養療法が必要かを脂質代謝の面から明らかにする。
  7. 総務省消防庁、臨床救急医学会の元で、病院前や病院内の緊急度判定データを検討して病院内の緊急度判定による患者トリアージの充実・普及するために必要な活動を明らかにする。これにより発症してから病院を受診し医師にかかるまでの過程を一貫して管理し、医療資源の有効活用が可能となる。
  8. 東京都の救急電話医療相談(#7119)の運営を行い、そこでの検証票を通してより安全なシステム構築を目指す。
  9. 心停止蘇生後、敗血症、脳梗塞の転帰と関連のあるバイオマーカーを検討し病態を解析する。これらの研究は、東京工科大学応用生物学部 応用生物学科 山本順寛教授と共同研究である。
  10. 妊産婦死亡率を低下させるために、救急医学会、産婦人科学会、産婦人科医会、麻酔科学会と共同で “危機的母体”を安定化させるトレーニングコースを作成して全国へ広めてゆく活動を行う。
  11. 消化管穿孔による敗血症性ショックを血液浄化法や手術療法を通して改善する検討を行う。

進行中の臨床研究情報

只今、準備中でございます。

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