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処方と注射オーダ及び物流システム
薬剤・物流WG 早坂 正敏
処方と注射オーダおよび物流システムの運用が板橋病院で平成9年12月から,駿河台病院,光が丘病院において順次稼働することが予定されております。ここに運用の概要を報告いたします。
処方オーダでは,患者さんに対する処方薬指示を入力します。入力内容は薬剤部へ即時に通知されます。処方の種別ですが外来では「院外処方」「院内処方」「医材指示(医療材料指示せん用)」の3種類となります。 それぞれの処方せんは診察室で印刷され,同時に診療録に貼付できる処方内容シールも出力されます。入院では「定時処方」「定時つなぎ」「臨時処方」「時間外処方」「退院処方」「退院前自己注用」「麻薬(内用・外用)」の7種類となります。「麻薬(内用・外用)」処方せんは病棟で印刷され,それ以外は薬剤部で印刷されます。運用時間が種類別に設定されていますのでご注意ください。入力手順は@医薬品名A用量B用法で一処方単位となります。処方を容易に作成するための機能として約束処方のセット対応画面,用途別医薬品検索,用途別用法検索などがあります。また「Dr個人別」「科別」にセット登録することや「複写機能」を使用することで処方入力の簡便化が図れます。ソリブジンとフルオロウラシル製剤などの薬物相互作用や副作用が社会的にも問題となっており,医薬品を有効,安全,適正に使用することが重要です。そのための処方チェック機能として「重複医薬品名」「薬物相互作用」「制限量」「粉砕の可否」「錠剤の割線の有無」「長期投与の可否」などがこのシステムに組み込まれています。これらの機能は新情報に対応してメンテナンスを行っていきます。
注射オーダでは入院患者さんに対する注射薬処方を入力します。入力内容は薬剤部に通知されるとともに看護ワークシートにも印字されます。オーダ入力の締め切り時間がありますのでご注意ください。注射処方せんは薬剤部で印刷されます。麻薬注射を含む注射オーダを入力する際は,注射オーダの入力とは別に,麻薬注射オーダを入力し麻薬注射処方せんと施用票を病棟で印刷します。入力手順は@医薬品名A用量B回数C手技で一処方単位となります。注射処方の雛形は「共通セット」画面に作成してあります。処方オーダ,注射オーダともに従来の処方せんと同じようなイメージで入力できるように工夫されています。医薬品情報の提供としてオーダリングシステム内に医薬品情報検索機能を組み込みます。医薬品情報は医療情報システム開発センター作成のデータベースです。このデータには薬価基準収載の医療用医薬品約17,000品目の添付文書が入力されています。このデータを用いることで医薬品情報の検索と処方薬選択が可能となります。
患者さんに処方した医薬品の履歴はオーダリングシステム内で管理され薬歴として確認することができます。
物流管理システムは資材,中央材料,薬剤管理,製剤の各倉庫と病棟・外来の各部門間で扱われる物品購入請求業務を円滑にし,また在庫管理業務を容易にします。原則として24時間稼働です。請求オーダ入力画面で物品請求入力をおこないます。請求入力を容易にするためにのセットとして「物品ガイド」の機能を利用することで入力の労力を軽減できます。
以上のように多くの機能とチェック機構を有するこのシステムを施行することで医療の質の向上,業務の効率化と患者さんへのサービスおよび病院経営に寄与すると考えます。ご理解とご協力下さいますようお願い申し上げます。
(医学部ニュース 1997.SEP.no.242)