症例報告

著者

大亀　浩久　　船津健太郎　　田部井英憲　　大石　　均
東松山市立市民病院外科

要旨

症例は 84 歳女性で上腹部痛を主訴に入院した．胆石を認めたが総胆管結石の否定もできず，腹腔鏡下胆嚢摘出術 (LC) 中に，22G/120 mm の神経ブロック針を経皮的に胆嚢管に穿刺することで術中胆道造影 (OC) を行い総胆管結石の無いことを確認した．今回の方法は簡便でかつ従来法と同等の造影が可能であったので，今後LC における OC に際し多く用いられることを期待する．

keyword

laparoscopic cholecystectomy, operative cholangiography, nerve block needle
腹腔鏡下胆嚢摘出術，術中胆道造影，神経ブロック針