拡散強調 MRI の躯幹部悪性腫瘍への臨床応用
画像診断
著者
奥畑 好孝 竹本 明子 斉藤 友也 前林 俊也
奈良田光宏 田中 良明
日本大学医学部放射線医学講座
はじめに
拡散強調画像 (Diffusion-weighted image, DWI) は脳疾患とりわけ急性期脳梗塞の診断になくてはならない MRI画像となっており,本シリーズでも以前に概説した1).最近では,MRI 装置のさらなる進歩により,従来では画像劣化が著しい躯幹部でも応用が可能となってきた.本稿では拡散強調画像の腫瘍―組織間コントラストの成因を解説し,症例を呈示する.