原著

著者

市山　　泉　　藤田　寛敬　　高橋　敦彦　　久代登志男*
日本大学医学部内科学講座循環器内科部門
*駿河台日本大学病院循環器科

要旨

12 週令のアポ E ノックアウトマウス (ApoE KOマウス) を用い，グレープフルーツジュース投与群 (G群，n = 10) とフルクトース溶解液投与群 (F 群，n = 10)の 2 群に分け， 高コレステロール食を負荷し 21 週令まで観察した．平均血圧，脈拍，代謝指標，頸動脈および大動脈弁輪部のプラーク病変を比較した．F 群と比べ G群において大動脈弁輪部の動脈硬化性プラーク病変の進展抑制が認められた．ApoE KO マウスにおいてグレープフルーツジュースは，動脈硬化の進展を抑制することが示唆された．

keyword

grapefruit juice, ApoE knockout mouse, atherosclerosis
グレープフルーツジュース，アポ E ノックアウトマウス，動脈硬化進展抑制