研究報告

著者

小林堅一郎　　北島　彰子　　多田　　実　　杉本　周路*
吉田　利夫*　　滝本　至得*
埼玉県立小児医療センター泌尿器科
*日本大学医学部泌尿器科学講座

要旨

1983 年 11 月から 2005 年 2 月まで当施設で経験した原発性膀胱尿管逆流症 310 例について検討を行った．発見の契機は発熱が 272 例を占めた．手術を 173 例に施行，逆流の消失を 169 例 (97.1%) に認めた．逆流の自然消失を認めたのは 43 例で乳児期発見例，軽度逆流例が殆どであった．透析移行例は 1 例のみで今回の結果から原発性膀胱尿管逆流症 310 例の管理は概ね良好と思われた．

keyword

primary vesicoureteral reflux (VUR), treatment for VUR, therapy planning
原発性膀胱尿管逆流症，治療，治療方針