症例報告

著者

小船　雅義　　鎌田　智彦　　原澤　一雄　　山田　健史
石川　範和　　栃原　敏彦　　大蔵　幹彦1)　　堤　　浩二1)
小島　弘之2)　　柴原　　宏2)　　福家　吉伸2)　　池田友紀博2)
相田　芳夫3)　　斉藤　　穎4)　　松本　紘一5)
相模原協同病院循環器科，1)同心臓血管外科，2)同腎臓内科，3)同病理科
4)日本大学医学部先端医学講座
5)日本大学医学部内科学講座腎臓内分泌内科部門

要旨

乳頭筋断裂より生じる僧帽弁閉鎖不全は，心筋梗塞後の重篤な合併症の一つで，急速に心不全が進行し，その予後は極めて不良である．今回我々は，側壁梗塞により前乳頭筋が断裂して急性僧帽弁閉鎖不全を生ずるも薬物療法に反応して待機的手術が可能であった一例を経験したので報告する．

keyword

myocardial infarction, papillary muscle rupture, mitral regurgitation, heart failure, first diagonal branch
急性心筋梗塞，前乳頭筋断裂，僧房弁閉鎖不全症，急性心不全，第 1 対角枝