日大医学雑誌

医学生および看護学生への医学英語教育充実の必要性

研究報告

著者

岡田 一義  木根 久江*  仁木 孝子*  斎藤  穎**
松本 紘一
日本大学医学部内科学講座腎臓内分泌内科部門
*日本大学医学部附属看護専門学校
**日本大学医学部先端医学講座

要旨

病棟実習学年の医学生および看護学生の医学英語知識を調査し,医学英語教育充実の必要性について検討した.  日本大学医学部 4 年生と日本大学医学部附属看護専門学校 3 年生を対象とし,病棟でよく使う 36 の医学英単語と 42 の医学英略語について日本語で解答する試験を無記名方式で行った後,医学英語教育について話し合った.  正解率は医学生および看護学生とも低かったが,医学生のほうが看護学生より有意に高かった (20.9 ± 1.8% vs8.6 ± 0.5%, p < 0.001).多くの医学生および看護学生は診療録に記載されている英単語や英略語の意味が理解できないと答えた.  学生の医学英語知識は少なく,病棟実習で戸惑いを感じている現状が明らかとなり,医学英語教育のさらなる充実が必要である.

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